SGH

ダイバーシティ&インクルージョン

D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)に関する方針

SGホールディングスグループは、多様な価値観を尊重しさまざまな視点から柔軟な意思決定を行い競争優位性の高い企業へと発展するために、D&Iの推進に取り組んでいます。現在、SGホールディングスグループでは女性、外国籍従業員、障がい者、シニア人材などの多様な人材の活用を推進し、すべての従業員がいきいきと働ける職場環境を目指しています。特にダイバーシティの中でも女性の活躍推進を重要課題のひとつと捉え、管理職への積極的な登用や職域の拡大、環境・制度面の整備、風土改革、女性による新規ビジネスの創出などのさまざまな取り組みを実施しています。

D&Iに関する体制

SGホールディングスグループは女性活躍推進を目的とした「わくわくウィメンズプロジェクト」を2011年に発足、グループ横断で取り組み、「グループ収益の30%を女性が担う体制」を目指しています。また、物流業界のトップランナーとして「女性が活躍することで企業文化の変革、ひいては業界の地位向上につなげる」こともゴールのひとつです。本体制では、各社ごとに責任者、事務局、推進者、アドバイザーを配置しています。各社の責任者を社長が務め、各社ごとに設置する事務局または専任部署には、管理系および営業系の男女メンバーが参画しています。また事業会社の規模に応じてD&I推進者を全国に配置し、管理職や役員がアドバイザーを務めることで、トップダウンだけではなくボトムアップでスピーディーに展開できる体制を構築しています。

D&Iに関する目標と実績

バウンダリ 中長期目標 2020年度目標 2019年度実績
SGホールディングス
グループ(国内)
従業員における女性比率 35%
(2020年度末目標)
従業員女性比率 35% 32.9%
管理職女性比率 10%
(2020年度末目標)
管理職女性比率 10% 8.6%
女性役員の登用 2名
国の定める障がい者雇用率を達成
※[参考]厚生労働省策定民間企業の法定雇用率
2.2%(2020年4月1日現在)
国の定める障がい者
雇用率を達成
2.5%
女性従業員比率
女性従業員比率
管理職女性比率
管理職女性比率

女性従業員比率

グループの中核を担う佐川急便や他国内事業会社では準社員・パートナー社員からの雇用転換など、優秀な人材の正社員登用や新卒・中途採用などを促進しており、堅調に伸びています。

管理職女性比率

女性の管理職への積極的な登用を実現し、比率は着実に伸長していますが、最終目標の達成に向けてはさらなる登用が必要です。女性の職域拡大やキャリア支援などを通じて女性の管理職比率向上を促進していきます。

D&Iに関する取り組み

女性のキャリア支援や風土改革

ダイバーシティを考える1日「SGH Diversity Day2019」を開催

2020年2月4日、D&Iの促進を目的に、SGホールディングス役員、各事業会社社長、部長層等を対象とした「SGH Diversity Day2019」を開催しました。当社グループの次期方針「ダイバーシティグランドデザイン」を踏まえ、各社が抱える課題について話し合い、基調講演として(株)ワーク・ライフバランス代表取締役 小室淑恵氏に「経営戦略としての働き方改革」をテーマにお話いただきました。また、基調講演後の部長層向け「働き方改革研修」では、同社コンサルタントより具体的な働き方の改善手法や心理的に安全な環境を作ることの重要性について講義が行われました。

女性のキャリア支援や風土改革

女性の職域拡大

これまで男性が中心だった職種にも女性が積極的にチャレンジできるよう、環境づくりに取り組んでいます。

女性が働きやすい環境整備

佐川急便では女性を含む多様な人材を活かす施策として、スワップボディ車の導入を進めています。荷物を積む荷台部分とそれを牽引する運転席部分を切り離せるスワップボディ車は、ドライバーが荷積みや荷降しをする必要がなく、荷台を交換すればすぐに目的地に向かうことができます。ドライバーは運転に専念できるため、女性など力仕事が苦手な人でもドライバー職に就くことができます。また車両の整備、販売を行うSGモータースでは女性整備士が活躍しています。重い部品の取り扱いなど力作業が必要な場面では、女性でも体への負荷なく業務にあたれるように特殊な工具を準備するなど、従業員が性別に関係なく広い領域で活躍できる環境整備を進めています。

女性の職域拡大

女性キャリア支援研修

SGホールディングスグループは、管理職候補の女性従業員を対象に、外部講師による「女性キャリア支援研修」を行っています。役員・グループマネジャーとのディスカッションを交えながら、ダイバーシティの重要性やビジネススキルを学びます。また、活躍中の女性管理職との対話にヒントを得ることで、自身のキャリアビジョンとそれに向けた行動目標を策定しています。

ダイバーシティアワード

SGホールディングスグループは、D&I推進にフォーカスした社内取り組みを表彰する制度「わくわくアワード」を2013年度から開始し、当初は女性活躍を対象としていましたが、2018年度からは名称を「ダイバーシティアワード」に変更しました。「ダイバーシティアワード2019」には、「女性活躍推進部門」「働き方改革部門」の2部門に102件の取り組みが寄せられ、予選を通過した6チームが最終選考に進みました。

グランプリ

<女性活躍推進部門>

◆受賞者:佐川グローバルロジスティクス 九州支店

◆案件名:SAGAWAが提供するリピート通販事業者向けの新サービスの構築
SAGAWA TAOPack(TsuhanAll in OnePackage)

◆内容 :女性2名が中心となって、リピート通販事業者向けのサービスをプラットフォーム化。作業の効率化や品質向上など、きめ細やかなソリューションを提案することで、お客さまの利便性向上や商品の拡販に取り組む

<働き方改革部門>

◆受賞者:佐川急便九州支店北九州営業所

◆案件名:~新たなダイバ-シティ戦略にて進化~『続・北九プロジェクト』

◆内容 :障がい者が挑戦したいことをサポートするプログラムや、外国籍従業員の定着率向上による「新たな雇用の創出」を推進。また、時差出勤、短時間雇用を導入した「新たな集配体制の構築」などの多様な働き方を推進することで、定着率向上など、人材の安定的な確保に取り組む

ダイバーシティアワード

グループ横断の社内報「HITO」発刊

SGホールディングスグループでは、「誰もが働きやすく、働き続けられる職場」の実現に向けた取り組みのひとつとして、2019年3月にグループ横断の社内報「HITO」を発刊しました。本誌は、仕事だけではなく、ONもOFFもわくわくし、イキイキと活躍する「生き方」を後押しすることを目的に作られており、充実した「ワーク」と「ライフ」を過ごす従業員の紹介や、他企業の働き方改革の先行事例などを掲載しています。

LGBT勉強会の開催

SGホールディングスグループは、2020年6月、D&I推進の一環として、「多様性の浸透」および社会的関心が高まっている「LGBTの理解促進」を目的にオンライン勉強会を開催しました。本勉強会は、D&I促進のコアメンバーである各事業会社の担当者が基礎的な理解を深めることで、社内でのLGBTの理解促進に向けた行動につなげることを目指しています。当日は約50名が参加し、LGBTを正しく知るための外部講師による講演や、当事者の方2名によるライフヒストリーを伺い、今後の取り組みについて考えを深める機会となりました。

ワークライフマネジメント支援

SGホールディングスグループは、従業員やそのご家族の状況に柔軟に対応できるよう、職場の風土改革や制度改革を進めてきました。これまでの取り組みをさらに深化させることで、従業員が多様な働き方を選択しながら、自発的かつ生産性高く仕事に取り組み、成果につなげることを目指します。

ワークライフマネジメントに関する制度の整備

SGホールディングスグループではさまざまなライフステージに合わせて働く従業員をサポートするための制度を整備しています。

制度紹介
制度 結婚 妊娠 出産 育児 介護
産前休業
産前6週間
産前休業
産後8週間
育児休業
3歳の誕生日
前日まで
介護休業
最大180日
結婚休暇
7日間
出生休暇
男性3日間
看護休暇
10日/年
介護休暇
10日/年
短時間勤務 短時間勤務
小学4年
終期まで
短時間勤務
利用開始から3年
諸症状への
措置
深夜勤務の
免除
深夜勤務の
免除
休憩時間の
調整
時間外労働の制限 時間外労働の制限
勤務時間内
通院
所定外労働の免除 所定外労働の免除
結婚祝金 通勤緩和
1日1時間以内の繰上・繰下
出産祝金 事務所内
保育園
SGH Kids Garden

(2020年3月末時点)

ワークライフマネジメントに関する取り組み

子育てサポート

育児支援ガイドブック「ワーキングパパ&ママガイド」(本人用、管理職用)を発行し、出産・育児を通して受けられる会社の支援制度を紹介することで、継続して働き続けられる環境づくりを推進しています。近年では、男性従業員の育児休業取得促進のため、新たに男性従業員の育児参画をサポートするページを追加しました。

子育てサポート

事業所内保育園「SGH Kids Garden」

SGホールディングスグループは、社会問題になっている待機児童の解消や、女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援を目的に、グループ初となる事業所内保育園「SGH Kids Garden」を2017年4月に開設しました。同園では、認可保育園と同等レベルの教育、安全を実現し、グループ従業員の復職支援はもちろん、従業員の配偶者が社会進出する一助としても貢献しています。

事業所内保育園

休暇取得率向上への取り組みと多様な休暇制度の整備

佐川アドバンスでは週1日のノー残業デーの実施や有給休暇の取得促進、取得率向上のための時間単位での有給休暇制度を導入しています。また、大腸がん検診等の無料実施、運動習慣定着のためのウォーキングイベント開催による疾病予防など、健康宣言を掲げて経営、健康保険組合、従業員が一体となり、従業員の健康を経営上の優先事項として取り組んでいます。これらの取り組みは外部からも高く評価され、経済産業省と日本健康会議が共同で、従業員の健康に対して質の高い取り組みを進める企業上位500法人を認定する「健康経営優良法人2020 ホワイト500」に選ばれました。

休暇取得制度

時差通勤の推奨による、多様な働き方の推進

SGHグローバル・ジャパンは、東京都が主催する「時差Biz」(時差通勤を推奨する取り組み)に夏と冬の計2カ月参加し、従業員が個人の都合に合わせて自由に就業シフトを選択できる制度を新設しました。始業時間を最大で2時間早めた4つの勤務パターンを導入し、時差通勤を積極的に推奨することで、働きやすさの向上を図りました。実際に制度を活用した従業員からは、「早朝の空いている電車で座って通勤でき、快適だった」「家族と一緒に過ごせる時間が増えた」「自分の働き方を考える良いきっかけになった」といった良い反応がありました。

時差Biz
時差Biz

グローバル人材が活躍できる職場

車両の整備、製造販売を行うSGモータースは、日本の自動車整備専門学校で学んだ外国人留学生を整備士として採用しています。2020年7月時点で、8か国85名に達し、 SGモータースの整備士全体の約23パーセントを占めています。

採用実績のある従業員国籍一覧

  • ベトナム
  • 中国
  • ネパール
  • ミャンマー
  • インドネシア
  • ペルー
  • スリランカ
  • 台湾

SGモータース 外国籍整備士数(人)

SGモータース 外国籍整備士数

障がい者が活躍できる職場

SGホールディングスグループは、障がいのある方が個性と能力を発揮していきいきと働くことができる環境の整備を進めており、国内グループの障がい者雇用率は2.46%(2019年6月1日時点)となっています。

特別支援学校と連携した職場体験の受け入れ

佐川グローバルロジスティクスは、地域の特別支援学校と連携し、生徒の職場体験を受け入れています。

高校1年時には物流業務に触れていただくことを目的とした職場体験、2年時以降は、将来的な就労を目的とした実践的な実習を行っており、この活動を通じて、毎年数名の生徒が入社しています(2020年4月は5名入社)。また、同じ特別支援学校を卒業した先輩が後輩の世話役としてフォローするため、保護者からは「働きやすい環境が整っている」と言う声をいただいています。

シニアが働きやすい環境の整備

佐川グローバルロジスティクスでのシルバー人材事例

社会的課題である人手不足が深刻化している一方、物流業務への需要は年々拡大しています。倉庫業もその例外ではなく、国内ロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクスの現場では、自社で多くのシルバー人材を直接雇用するとともに、シルバー人材センターからの派遣や業務委託も含め、経験豊かな60歳以上の方々が貴重な戦力として活躍されています。

65歳以上の方々は年金受給の兼ね合いのため、個人の勤務条件に合わせてシフトを調整する必要があります。一方、倉庫内作業の現場も物量に応じて繁忙期と閑散期の波があり、両者にとってメリットがある仕組みです。

シルバー人材の方々はオペレーションセンターで主にピッキング、検品、値付け、梱包などの物流加工を担当されています。60歳以上のパート・アルバイト在籍約500人の平均勤続年数は約10年と長く、安定したシフトで就労いただけることから、今後もさらに重要な人材となっていくと考えています。

シルバー人材センター
シルバー人材センターとは
地域に密着した、臨時的かつ短期的または軽易な高齢者にふさわしい仕事を企業・家庭・公共団体などから請負・委託により引き受け、会員(原則60歳以上)に提供する都道府県知事認可の公益法人。

佐川急便 北九州でのシルバー人材による宅配業務委託

佐川急便の北九州営業所では、車両を使わない配達業務の一部を北九州シルバー人材センターから派遣されたシルバー人材に委託しています。

本取り組みは、人口減少が続き自社での人材確保が難しい北九州営業所において、2017年8月、北九州シルバー人材センターおよび北九州市と高齢者活用の観点で三者連携協定を締結し、社外パートナーを活用した集配体制を確立する取り組みの一環として開始されました。配達員は、小規模物流拠点である宅配デポから台車や自転車を使って小型荷物やメール便の配送を行っています。集配エリアを細かく区切り地域密着型にすることで、業務の品質向上にもつながるなど、高齢者の就労支援とお客さまの満足度向上の両方を実現しています。

また、本取り組みを含めた多様な働き方の推進はSGホールディングスグループの社内表彰制度「ダイバーシティアワード2019」の「働き方改革部門」においてグランプリを獲得しました。

提携実績

以下についてはリンク先のESGデータブックをご確認ください。

・人材の状況 P16-17


個性・多様性を尊重した組織づくり