SGH

交通安全

交通安全に関する方針

SGホールディングスグループの運送事業の主な担い手は以下の3社です。いずれも国土交通省が定める「運輸安全マネジメント制度」に基づき、「輸送の安全に関する基本的な方針」を掲げて交通安全に取り組んでいます。

  • 佐川急便
  • SGムービング
  • ワールドサプライ

輸送の安全に関する基本的な方針

  • SGホールディングスグループの企業理念のもと、行動憲章に基づきグループ企業が密接に協力し、人命を第一として従業員が一丸となって絶えず輸送の安全性向上に努めます。
  • 経営者は、輸送の安全確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、社内において輸送の安全確保を主導します。また、従業員に対し輸送の安全確保が最も重要であるという意識を浸透させます。
  • 安全マネジメントを確実に実施し、安全最優先で業務を遂行します。
  • 協力会社を利用する場合にあっては、当該事業者の輸送の安全確保を阻害するような行為を行いません。また、協力会社の輸送の安全向上に協力するよう努めます。
  • 輸送の安全に関する情報を公表します。

交通安全に関する体制

各社とも国土交通省が定める「運輸安全マネジメント制度」に基づき個別に安全委員会などを設置して交通事故を含む安全に関する問題に対処しています。なお佐川急便は自社が持つ研修設備や研修制度をほかの2社にも提供し、グループ全体の交通安全を推進しています。

3社による関連委員会

対象会社 委員会等名称 責任者 開催頻度
佐川急便 安全会議 管理担当取締役 月1回
SGムービング 労務安全会議 部長 月1回
ワールドサプライ 労務・安全推進会議 部長 月1回

交通安全に関する取り組み

安全教育
自社の事故を減らすために

安全教育体制の整備

佐川急便が新規採用したドライバーは、安全運転の研修や指導を受け、検定に合格して初めてセールスドライバー®として独り立ちします。その後も安全運転を継続できるよう、定期的な指導が行われます。研修や指導、検定は社内資格を有した者だけが行い、全てのドライバーに同じレベルの教育が行き渡る仕組みになっています。この指導員や検定員に対しても定期的に研修を行い、常に現場で必要とされる教育がなされる体制をつくっています。

ほかの2社も、佐川急便を基準に、自らの事業特性に合わせた研修やマニュアルなどを用意し安全教育体制を整えています。

運転教習施設

佐川急便は運転教習コースを備えた、ドライバーの研修施設を保有しています。施設はほかのグループ会社での安全教育や、グループ外に対する安全運転教育サービスでも利用されています。

連続無事故表彰制度

佐川急便では日本全国の営業所を対象に連続無事故表彰制度を設けています。連続無事故とは、車両の保有台数に連続無事故日数を乗じて算出します。営業所の全従業員が一致団結して安全運転に取り組む動機付けのひとつになっています。

社会への働きかけ

交通安全教室

佐川急便では地域の子どもや高齢者を対象とした交通安全教室を2003年から定期的に開催しています。

実施数(累積) 参加者数(累積)
交通安全教室 1万3,476回 162万8,346名

2020年より新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からすべての取り組みを中止していましたが、2024年度より再開

安全運転教育サービス

佐川急便では、持続的に安全な社会を実現するために、法人を対象に安全運転のノウハウを提供する「安全運転教育サービス」を事業として展開、自社で培ってきた運転のプロとしての知識を、自動車を使うほかの事業者にも提供しています。このサービスでは、ドライバーへの講習だけでなく、運転指導者への指導方法の研修も行っており、事業者による社内の教育体制構築をサポートしています。

車両整備の徹底

SGホールディングスグループの車両整備を担うSGモータースでは、法令点検はもとより独自の統一基準にのっとった整備・点検を全国で実施しています。例えば、佐川急便の集配車両は「ストップ・アンド・ゴー」「エンジンを切る」「鍵を抜き差しする」ことが多いため、一般的な車両よりも消耗しやすい箇所について幅広い点検や対象部品の早期交換を行います。さらに車両の年式に応じた点検項目を設定するなど、メーカーを問わず全国統一の基準による整備を徹底し、故障を未然に防ぐ「予防整備」の体制を整えています。

IT技術による運行管理

クラウド型テレマティクス ※1プラットフォーム

トラックなどを使用する貨物自動車運送事業者は、輸送の安全確保を目的に、貨物自動車運送事業法や道路交通法などの関係法令を遵守し、的確な運行管理業務を遂行することが義務付けられています。

デジタコ※2を活用することで、法定三要素の速度・時間・距離だけではなく急加減速や急ハンドル、速度超過などドライバーの運転情報も記録され、個々のドライバーの運転特性や癖などを把握し、事故を未然に防止するための安全運転指導に役立てることができます。

デジタコメーカーが提供する運行管理システムには互換性がなく連携が難しかったため、SGシステムはひとつのシステムで複数メーカーのデジタコ管理が可能なクラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」(テレマティクスプラットフォーム)を開発しました。デジタコに加えて、アルコールチェッカーやドライブレコーダー、スマートフォンなどほかのIoTデバイスとも連携し、さまざまな情報をクラウドシステム上で集約・管理することが可能です。

佐川急便では一部営業所でこのシステムを導入し、営業所から離れた外部車庫などにいるドライバーと運行管理者が、離れた拠点間で点呼を行える「IT点呼」の活用や運転日報の自動化などによる業務効率化を実現しています。

※1主に車載システムに関する用語で、通信機能を用いて情報・コンテンツの受信や双方向通信を実現する技術

※2デジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計)


安全・安心なサービスの提供