SGH

マテリアリティの考え方

CSR重要課題と特定プロセス

社会の公器たる企業グループとして、お客さま、従業員、地域社会、取引先、株主の各ステークホルダーの皆さまの期待に応える「ステークホルダー経営」を推進しています。CSR重要課題は、その一つの指標として社会からの関心度が高く、自社にとっても影響度が高い課題を特定したものです。重要課題の特定プロセスにおいては、社会からの要請事項と乖離がないかを確認するために、国際社会で解決を目指す「SDGs」を活用しました。

CSR重要課題の特定プロセス

  • 「社会的使命」を再度認識し、その全うに必要な要素と取り組みを抽出
  • 「中期経営計画」に定めた取り組みを確認
  • 「事業領域上のリスク」を確認し、リスク低減に必要な取り組みを抽出
  • 1~3で抽出した取り組みが社会的な要請事項と乖離がないか、SDGsを活用して確認
  • 1~3で抽出した取り組みをグルーピングのうえでまとめ、CSR委員会での議論を経て重要課題として特定
  • 特定プロセスおよび重要課題の内容が妥当か、有識者を交えて意見交換を実施

社会的使命の再認識

「物流という社会インフラをゆるぎなく提供しつづけること」

中期経営計画に定めた取り組みの確認

「SGホールディングスグループは、地理的にもビジネス領域においてもより幅広く、持続的な成長を目指すことを中期経営計画で唱えている。」

中期経営計画『First Stage 2018』

  • 総合物流ソリューションの進化と生産性向上による持続的成長基盤の整備
  • 海外事業基盤の強化と国内事業との一体展開によるグローバル物流ネットワークの確立
  • 物流周辺事業のバリューアップと最適化
  • 人材マネジメントシステムの構築と人材活用の多様化
  • 積極的な最新技術の利活用によるサービスの差別化と業務の合理化
  • コンプライアンス体制強化の徹底

2017年に実施したCSR重要課題特定時点の中期経営計画

事業領域上のリスク

海外・国内における各種リスクに加え、グループ全体としては、ガバナンス関連、システム関連、環境関連、安全、品質などのリスクを抱えており、対応が必要である。

事業領域におけるリスクの所在フロー図

主なリスク

事業領域における主なリスクについて、下記のとおり発生の可能性があることを認識し、それぞれ短期的、中長期的な対応を行っています。

人権
特に海外において、労働者、消費者、地域住民など、各種ステークホルダーに対する人権侵害への対応が発生するリスクがあります。
労務関連
特に国内において、少子高齢化や働き方改革による法規制の強化や新たな法規制の適用、さらなる法執行の強化などが行われ、対応が必要となるリスクがあります。
腐敗
特に海外において、汚職・贈収賄などへの対応が発生するリスクがあります。
委託先関連
SGホールディングスグループは、外部業者を利用してサービス提供を行うケースがあります。外部委託業者による法令違反、その他不適切な対応が行われるリスクがあります。
ガバナンス
日本全国やアジアを中心とした各国における事業において、収受金の着服や売上の不正計上などが生じるリスクがあります。
システム
SGホールディングスグループの物流事業においてはITの活用による適切な運行管理、貨物管理が非常に重要です。システムトラブルによる業務の停止や顧客情報の漏えいが発生するリスクがあります。
環境
SGホールディングスグループでは車両を多く利用しており、今後、環境規制の強化などにより、車両の入れ替えや集塵装置の設置などの各種対応が必要となるリスクがあります。
安全
重大事故の発生による行政処分や許認可の取り消し、労務関連法規の強化による各種対応が発生するリスクがあります。
品質
品質事故の発生による各種対応が発生するリスクがあります。
自然災害などの発生
自然災害の発生により、設備の破損や設備稼働が停止し、事業継続が困難になるリスクがあります。

SDGsを用いて社会的な要請事項と乖離がないかを確認

1~3で抽出した取り組みを「社会からの関心度」と「自社にとっての影響度」でマッピング

「社会からの関心度」と「自社にとっての影響度」のマッピングの図

1~3で抽出した取り組みと親和性の高いSDGs

3 すべての人に健康と福祉を 5 ジェンダー平等を実現しよう 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基礎をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を

特定したCSR重要課題

重要7課題 関連するSDGs 取り組みテーマ バウンダリ
国内 海外
安全・安心なサービスの提供
3 すべての人に健康と福祉を 11 住み続けられるまちづくりを
交通安全
労働安全衛生
品質
環境に配慮した事業推進
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 13 気候変動に具体的な対策を
気候変動
資源循環
自然との共生
個性・多様性を尊重した組織づくり
5 ジェンダー平等を実現しよう 8 働きがいも経済成長も
人権の尊重
労働慣行
ダイバーシティ&インクルージョン
総合物流ソリューションによる新しい価値の創造
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基礎をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
進化した物流ソリューション
デジタル化と最新技術
地域社会への貢献
3 すべての人に健康と福祉を 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
地域貢献
サステナブル調達の推進
3 すべての人に健康と福祉を 5 ジェンダー平等を実現しよう 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基礎をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
サプライヤーマネジメント
コーポレートガバナンス
責任ある経営基盤の構築 コンプライアンス
リスクマネジメント・情報セキュリティ

バウンダリの考え方 : 課題に沿って取り組みを実施している範囲

● 全体をカバー

◯ 一部をカバー

一般財団法人
CSOネットワーク
事務局長・理事
黒田 かをり氏

CSR重要課題を再特定するにあたり、国際的に合意されたSDGsを活用して、社会的な要請事項との乖離がないかを確認したことは意義があると思います。また重要課題特定までのプロセスや事業領域上のリスクを表や図で示してあり、わかりやすいです。人権・労働関連リスクが海外のみに示されていますが、国内にも存在することを指摘したいと思います。重要課題の活動テーマごとについてリスクと機会の洗い出しをされるとよいと思います。