SGH

資源循環

資源循環に関する方針

SGホールディングスグループでは、事業活動における各種資源の使用量を削減するとともに、使用した資源を可能な限り再生することで、限りある資源を循環的に活用することが企業としての責務だと考えています。前掲の環境方針にのっとり、SGホールディングスグループで使用した資源のリユース・リデュース・リサイクルの3Rを推進していくことに加えて、事業を通じてリサイクルに関わる静脈物流の一部を担うことで、循環型社会の構築に貢献しています。

資源循環に関する取り組み

リサイクルによる廃棄物の削減

エコユニフォームの採用

SGホールディングスグループは、環境負荷の少ない製品を選択する「グリーン購入」を進めており、その一環として佐川急便のユニフォームには、ペットボトルを再利用したエコマーク認定品を採用しています。2002年度から2022年度までに約352万着のエコユニフォームで500ミリリットルペットボトル約1,740万本を使用しました。使用済みのユニフォームは可能な限りリユースを行い、困難なものは製鉄燃料としてリサイクルしています。さらに、セールスドライバー®の軍手もエコマーク認定品を採用しています。

枚数 500mlペットボトル換算
エコユニフォーム実績
(2022年度まで累積)
352万着 1,740万本

ユニフォームができるまで

  • ペットボトルのラベルをはがしてキャップを取り、水洗いをする
  • 粉砕してPETフレークをつくる
  • PETフレークを溶かして糸にする
  • 縫製されたユニフォームの完成
ユニフォームができるまでのフロー図

環境性に優れた施設改修

SGリアルティでは、所有物件の舗装や改修に、廃ペットボトルを活用した工法「スーパーPETアスコン」を導入しています。日本道路株式会社(東京都港区)が開発したこの工法では、廃ペットボトルから生成された改質材をアスファルトに添加。高い耐久性・耐水性により、改修や補修の頻度を抑えることができるほか、廃ペットボトル活用による環境負荷の低減を実現できます。2022年は佐川急便の太田営業所、桐生営業所、羽田営業所、成田営業所および函館営業所にて4,019m2を施工しており、合計で廃ペットボトル約6万3,000本(500mlペットボトル換算)がリサイクルされた計算となります。

車両入替時のリサイクル

佐川急便をはじめとするグループ各社で使用した車両は、SGモータースが買い取り、再販もしくはリサイクル法に準じて専門業者が適切に処分を実施しています。

また、一部の拠点では車両整備時に発生するエンジンオイルなどの廃油を地下タンクに貯蔵し、冬期にボイラーの燃料として再使用することで、資源の循環処理に努めています。

ボイラーで作られた熱(温水、蒸気)は工場内の床暖房や構内のロードヒーティング等の積雪対策に活用する他、年間通じて洗車に温水を使用することで水や洗剤の使用量の低減や冬期洗車の負担軽減にもつながっています。

主なリサイクル処理項目

  • 車両用オイルの回収、リサイクル
  • 車両整備・ボディ製造に関わる廃材のリサイクル
  • 廃バッテリーの回収・交換、リサイクル

リバース・ソリューション

SGホールディングスグループは、廃棄物の処理やリサイクルに関わる静脈物流のノウハウを活かし、さまざまな「リバース・ソリューション」を提供することで、循環型社会の推進に貢献しています。

家電の修理・回収(佐川急便)

佐川東京ロジスティクスセンター内の家電リペアセンターにて、回収・修理・発送をワンストップで行う「家電修理サービス」を提供しています。

また、リネットジャパングループ株式会社からの受託事業として、2015年より、小型家電リサイクル法に基づく「使用済み小型家電の宅配便回収サービス」を全国エリアで展開しています。

家電修理サービス運用フロー図

家電リサイクル回収マッチングシステム「SG-ARK」(SGムービング)

昨今、小売業者ではECによる販売量が増加したため、配送・回収の力バーエリアは全国へと広がっています。しかし、販売エリアが広域であるにも関わらず、家電4品目の回収(収集運搬)の委託先は許可が必要、かつ再委託禁止の制限があり、配送と同時に廃家電の回収を行う上で収集運搬事業者の手配が課題となっていました。

SG-ARKでは、全国の許可を持った収集運搬事業者と小売業者をシステムでマッチングすることで、収集運搬事業者の選定から配送まで、小売業者の業務負荷を軽減することが可能です。また、手間のかかるグリーン券の購入や管理もSG-ARKでは不要。SGムービングが料金管理統括会社となり、購入から管理まで全てを委託可能です。運搬中は、専用システムから現在の状況をトレース。家電リサイクル券のデータ保存も可能で、リサイクル料金の支払い、事務作業もSG-ARKが代行します。

SG-ARKイメージ図

フードロスの削減(SGHグローバル・ジャパン)

食料の廃棄を減らし、暮らしに困っている人への支援に役立ててもらおうと、SGHグローバル・ジャパンでは、従業員の災害備蓄用食料を、フードバンク活動を行うNPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」(東京都台東区)に寄贈しました。

フードバンク活動とは、まだ問題なく飲食できるのに廃棄されてしまう食料品をNPO法人などが引き取り、路上生活者の方々や福祉施設などに無償提供する取り組みのことです。

SGHグローバル・ジャパンでは、自然災害などに備え常備していた備蓄食品がまもなく消費期限を迎えることから、2021年にセカンドハーベスト・ジャパンにパン115缶、ミネラルウォーター264リットルを寄贈しました。


環境に配慮した事業推進