SGH

SGホールディングスグループの
価値創造ストーリー

価値を生み出し続ける事業と独自のビジネスモデル 価値を生み出し続ける事業と独自のビジネスモデル

SGホールディングスグループは、物流業界全体をターゲット領域としており、全国のセールスドライバーを起点に、宅配便にとどまらない価値をお客さまに提供してきました。現在では、これまで培ってきたさまざまな強みを生かし、独自のビジネスモデルを展開し、トータルロジスティクスソリューションを実現しています。

SGホールディングスグループは創業時からの理念を受け継ぎ、環境の変化に柔軟に対応しながら、常にお客さまのニーズに最適な物流を提供することを目指してまいりました。今後もトータルロジスティクスの機能を強化し、お客さまの競争優位性を高めるソリューションを提供するとともに、ステークホルダーの皆さまとのエンゲージメントを通じて、企業価値向上と持続可能な社会の実現に取り組みます。

SGホールディングスグループの強み
- 主要な7つの資本 -

リソースの特徴

知的資本

最適なソリューション提案の源となる知見、
ノウハウとIT基盤

 創業以来、お客さまの多様なご要望にお応えする中で、当社グループに蓄積された知見やノウハウ、DX推進を支えるIT基盤などといった知的資本は、物流が抱える本来的な課題の解決につながる、当社グループの成長に欠かせない重要な経営資源です。

 GOALはその中心的な存在であり、グループの経営資源をつなげて、高度な物流ソリューションを提供する役割も果たしています。

物流ソリューション
  • 宅配便
  • TMS
  • 3PL
  • 不動産
  • グローバル
  • その他
    (IT・決済など)
伝票情報のフルデジタル化
(2022年4月完了)
グループ共通IT基盤
(SGHプラットフォーム)
スマートクラブ会員
1,400万人
LINE友だち登録数
(2023年8月現在)
1,400万人

人的資本

付加価値創出の源泉

 当社グループにとって重要な経営資源の一つが「人」です。日々、お客さまとのコミュニケーションの中からニーズの把握、ウォンツの発掘に努め、最適なオーダーメイドソリューションを提案しています。約2万6,000人のセールスドライバーの集めた情報を基にGOALが中心となりお客さまの物流課題を解決していくのが当社グループの強みであり、セールスドライバーの情報収集力とGOALの課題解決力は付加価値創出の源泉となっています。

 また、ジェンダーや年齢、障がいの有無、国籍に関わりなく、多様な人材が活躍できる職場づくりに努め、企業価値の向上を実現します。

連結従業員数
94,087
(うちパートナー社員数:41,819人)
セールスドライバー数
26,000
GOALメンバー
500
従業員エンゲージメント調査
従業員エンゲージメント
(肯定的回答)
57%
従業員を活かす環境
(肯定的回答)
54%
女性従業員比率
33.5%
女性管理職比率
13.3%

パートナー企業

事業成長を支えるパートナー

 当社グループでは、幹線輸送やラストワンマイルにおいて、パートナー企業との連携を積極的に行っています。これにより、宅配便の個数にあわせた機動的な対応を可能にするとともに、個数の増減によって利益率が左右されにくいビジネスモデルを構築しています。同業の運送業のみならず、IT企業などの異業種企業とも提携するなど、戦略的なアライアンス関係を構築しています。お客さまの多様なニーズに対応することに加え、持続的に成長するために、自社の力だけではなく幅広い業種のパートナーとの業務連携を展開することが必要と考えております。

幹線輸送の協力会社数
310
サービスをともに提供している企業
日本郵便(株)
セイノーHD(株)
日本貨物鉄道(株)
CBcloud(株)など
宅配サポーター数
3,600
協定締結自治体
478自治体
TMS協力会社
1,620
HIKYAKULABO
(オープンイノベーション活動)

財務基盤

健全な財務体質

 当社グループは、収益力を高め、財務基盤を安定させることで、成長に向けた投資と株主の皆さまへの安定的かつ継続的な還元の実施とともに、将来に備えた内部留保をバランス良く配分し、中長期的な企業価値のさらなる向上に努めてまいります。

営業利益率
9.4%
ROE
24.1%
自己資本比率
61.2%
フリーキャッシュフロー
1,934億円

物流施設と
モビリティ

アイコン画像

全国に広がる拠点網

 当社グループは、全国に1,462の拠点を展開する企業グループです。常にネットワークや設備を見直し、輸送効率の向上や生産性の改善に努めています。また環境に配慮した技術や設備を導入することで、CO₂排出量等を削減し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

拠点数
1,462拠点
(うち佐川急便拠点:営業所427拠点、中継センター22拠点、小規模店舗403拠点)
倉庫延べ床面積
(佐川グローバルロジスティクス)
148万m2
車両台数
27,435

お客さま

あらゆる業界・領域に広がる顧客基盤

 当社グループは、100万社を超えるお客さまにサービスを提供しており、多様な業界・領域の物流ニーズに対応しております。コロナ禍においては、巣ごもり需要や生活様式の変化に伴い、これまで店舗等のリアル販売のみを行っていた企業がECチャネルへ進出するなど流通経路の変化が広がり、食品から医薬品に至るまで、新たな市場の出現や市場の拡大がみられています。当社グループにおいてはターゲット業界・領域が拡大していると認識し、これらに対応する商品・サービスを拡充することで、お客さまの課題解決や事業成長につながるソリューション提供を行ってまいります。

サービスを利用するお客さま数
100万社

環境資源

業界に先駆けた環境対応の推進

 脱炭素化の推進は、物流という社会インフラを担う企業グループにとって最重要課題の一つであると認識しております。当社グループは1990年代より業界に先駆けて環境対応車への切り替えなど環境負荷低減の取り組みを進めてまいりました。また保有する森林の保全活動を実施しています。

EVを含む環境対応車導入率
64.1%
保有する森林面積
862ha
電力使用量に占める再エネ率
27.8%
エコユニフォーム利用数
(2002~2022年度)
350万着
(ペットボトル約1,740万本分)

ビジネスモデルと競争優位性

当社グループのビジネスは、中核事業である宅配便のセールスドライバーがお客さまから伺ったニーズや課題を起点としています。
約2万6,000人のセールスドライバーが日々集配業務を行い、お客さまとのコミュニケーションの中で伺った物流課題に対して、当社グループとパートナー企業のリソースを組み合わせて、オーダーメイドの物流提案をするとともに知見とノウハウを蓄積し、物流ソリューションを高度化していくことが当社グループのビジネスモデルです。

競争優位性

質の高い情報収集力と課題解決力

  • 100万社にのぼる多種多様なお客さまとのお取引
  • 集荷、配達時のお客さまとの密なコミュニケーションを起点とするセールスドライバーによる情報収集
  • GOALを中心とする高い専門性を持った人材による、オーダーメイドの物流提案

お客さまに寄り添う未来志向の輸送ネットワーク(fromBに特化した輸送インフラ)

  • 法人のお客さまが出荷する大量かつ多様(大小・長短)な荷物に対応可能な大型施設の展開
  • デリバリーとロジスティクスが融合した一体型物流センター
  • グループ各社の機能の集結によるワンストップ物流の提供

fromBに最適な輸送ネットワーク

最適解を導き出す柔軟かつ厳格な現場統制

最適化を追求する徹底した採算管理

  • ITによるコストやオペレーション、生産性などの可視化
  • 宅配便1個単位でのコスト管理による適切な原価管理の実現
  • 原価を意識した適正運賃収受の取り組みによる利益率向上

個数に左右されないネットワーク

  • 幹線輸送、ラストワンマイルにおけるパートナー企業との緊密な連携
  • パートナー企業との連携を支えとする宅配便の個数にあわせた機動的な対応の実現と利益率の安定

変化が激しい社会、経済環境に対応するために、当社グループは2030年に向けた長期ビジョン「Grow the new Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」を掲げています。長期ビジョンにおいては、自社の力だけではなく業種業界に囚われない多様なパートナーと力を合わせて、物流ソリューションの提供を通じ、未来につながる価値の創出、社会課題解決を可能とする新たな成長ストーリーを共に育んでまいります。

業績情報

from Bに特化した事業展開を行い、さまざまなニーズに対応可能な物流網を構築しています。事業セグメント毎に特徴と実績をご紹介します。