SGH

地域社会への貢献

社会課題に対する認識

SGホールディングスグループは、日本国内のみならずアジア圏を中心にグローバルにビジネスを展開していることから、地域社会を健全に保つことは、当グループの持続的成長にとても重要なことです。日本国内では少子高齢化対応と地方創生が喫緊の課題であると認識しています。一方、海外では、新興国における貧富の差の解消が世界的な課題となっています。また、すべての地域において、自然災害への備えや、発生した災害に対する支援などを行うことは社会インフラを担う企業としての責務だと考えています。

地域貢献に関する方針

SGホールディングスグループが社会の信頼と共感を得るための宣言である「行動憲章」と、それを具体的に表現した「倫理・行動規範」には、「国の内外を問わず地域社会の発展に奉仕し、広く社会との共生を目指す」と「地域社会との共生」がうたわれています。それに則り、地域社会に対して、経済・社会・環境など総合的な観点からさまざまな施策を行っています。

地域貢献に関する体制

日本国内では、全国に400以上の営業所を展開する佐川急便を中心に、地域社会への貢献を行っています。また、自社だけでなく、自治体等と災害や地域活性化に関する協定を締結し、地域のニーズに合った課題解決に積極的に取り組む体制を整えています。

締結実績

種類 内容 件数 内訳
災害協定 地域防災と災害時における救援物資の集配・仕分け・保管・輸送、人材派遣等 91件
包括連携協定
  • 地域防災と災害時における救援物資の集配・仕分け・保管・輸送等
  • 観光振興及び観光情報の発信
  • 地域特産品の流通・販売促進
  • 子ども・青少年の育成
  • 高齢者・障がい者支援
  • 環境保全に関すること
  • その他地域の活性化
30件 21都道府県9市町村

2021年3月31日時点

地域貢献に関する取り組み

持続可能なまちづくりへの貢献

地域の交通インフラ維持

佐川急便は、貨物と旅客の輸送や運行を一緒に行う貨客混載を推進しています。人口減、少子高齢化に伴う旅客需要の低迷により、特に過疎化が進む地域では、交通インフラの継続維持や労働力の確保が困難となる社会問題が顕在化しています。

そこで、異なる輸送モードが手を取り合うことによって互いの課題を解決するモデルとして、輸送余力を活用した貨客混載を進めています。トラックによる輸送を削減することで、CO2排出量削減などの環境対策だけでなく、地域の生活基盤となるバス、鉄道などの交通インフラの継続的な維持にも貢献することができます。

〈事例紹介〉「山城ヤサカ交通」との貨客混載事業

「山城ヤサカ交通」との貨客混載事業

地域防災と災害時の支援

佐川急便は、自治体等と災害協定や地域包括連携協定を締結し、地域のニーズに対応した地域防災と災害時支援に積極的に取り組んでいます。協定を締結し、日頃から地域と顔の見える関係づくりを進めることで、有事の際に実効性の高い連携がとれるよう努めています。

2017年度 外部企業・自治体等との机上訓練
2017年度 外部企業・自治体等との机上訓練
陸上自衛隊・自治体との実働訓練
陸上自衛隊・自治体との実働訓練
災害支援
2018年7月 西日本豪雨における災害支援

地域の産業・観光振興

「手ぶら観光」サービス

各自治体と締結した包括協定の一環として「手ぶら観光」を推進しています。これは、観光客の手荷物をお預かりし、次の滞在先のホテルなどへ送ることで、手ぶらで観光を楽しめるサービスです。手ぶら観光で回遊を促し、日本全国での観光促進と地域活性化につなげていきます。

地域農産物の販路拡大

佐川急便は、株式会社農業総合研究所と共同で生産者直送農産物の販路拡大をサポートしています。長野県、山梨県の自社施設内に農産物出荷用の集荷場を開設し、都市部の消費地に向けて直送しています。良質な農産物が鮮度を維持して届けられ、生産者の収入の安定にも貢献できる取り組みです。

次世代教育

職業体験

佐川急便は、2007年からフューチャー イノベーション フォーラム(FIF)が企画・運営する子ども向け職業体験イベントに協力しています。イベントでは、小学生を対象に配達体験などを実施しています。

スポーツ支援

SGホールディングスグループは、スポーツを通じた次世代育成教育に取り組んでいます。

滋賀県守山市にはグループのスポーツ施設を有し、各種取り組みに活用しています。

全国高等学校駅伝競走大会

次世代を担う若き高校生ランナーの支援を目的に大会協賛を行っています。

SAGAWA SHIGAフットボールアカデミー

佐川急便では2007年より「SAGAWA SHIGAフットボールアカデミー」を主宰し、サッカーを通じて地域の子どもたちの健全な育成をサポートしています。小中学生を対象にサッカースクールを運営しており、2020年度末時点で延べ2,600名以上を指導してきました。また滋賀県守山市内を中心に幼稚園での訪問キッズサッカーも開催しています。

クリーンアップ活動

佐川急便では、従業員の環境に対する意識高揚を目的に、2003年度より「環境行動」を制定しており、毎月のテーマに沿って従業員参加型の環境活動を実施しています。2021年度の「環境行動」では、クリーンアップ運動・節水の推進・省エネ活動・エコドライブ・ごみの削減などをテーマとしていますが、その中でも、「クリーンアップ運動」では「環境行動」制定当初から、事業所周辺の清掃などの活動を実施しています。従業員はもとより、地域の企業、自治体、町内会、学校など社外のステークホルダーと協働して実施するなど、当社以外の社会的活動との連携やその参加も促進しています。

クリーンアップ活動

エクスポランカ・フレイト(EFL)のGlobal Goodness Program

エクスポランカグループのエクスポランカ・フレイト(EFL)は、SDGs達成のためのプロジェクト“Global Goodness Program”を推進しています。このプログラムは、持続可能なプロジェクトに従業員自らが積極的に参加すること、また従業員が地球の持続可能性に意識を高くもつことを目的にした取り組みの一つです。

プレイポンプ・プロジェクト(南アフリカ)

エクスポランカ・フレイト(EFL)南アフリカは、清潔な飲料水が不足する地域課題の解決を目的に、2019年、首都から約2時間離れた地方の学校にプレイポンプを設置しました。プレイポンプとは、子供たちが回して遊ぶと、清潔な地下水がタンクに汲み上げられ、水道を通じて地域へと供給される遊具のことです。

過去2年で、プレイポンプは500名以上の生徒と教師、そして地域住民に清潔な水を供給しました。新型コロナウイルス感染症の拡大が進む中でプレイポンプは特に重要な役割を果たし、国全体のロックダウンにより公共インフラ機能が制約されているときでも、地域の人々はこのポンプを通じて清潔な水を手に入れることができました。

さらにEFLは、南アフリカのその他複数の地域でも、整備不足のために使用されていない井戸があることを受け、地域の方々に清潔な飲料水を効率よく提供できるよう、この場所に7つのプレイポンプを導入し、メンテナンスも行いました。

2021年9月時点で、これら全7つのプレイポンプは2,600名以上の生徒と教師、そして近隣住民へ清潔な水を提供しています。

プレイポンプ
プレイポンプ

ブンダラ国立公園の再生プロジェクト(スリランカ)

ラムサール条約に登録されているスリランカのブンダラ国立公園は、様々な国からの渡り鳥がやってくることで有名です。鳥の生態系はそこに生息する植物にも影響されるため、外来植物の生殖が進んだ結果、その影響を強く受けた鳥が締め出されつつあります。そこでエクスポランカ・フレイト(EFL)は2019年より持続可能性のための重要施策の一環として、ブンダラ国立公園の生態系回復を目的とするプロジェクトに取り組んでいます。

外来植物を一掃し、600エーカーの土地に5年間で125,000本を植樹することで鳥の生息地の修復と再生を行います。1年目には在来種27,000本の木々を植林しました。今後この森へ渡り鳥が戻ってくることを期待しています。

ブンダラ国立公園

2020年の初旬、本プロジェクトは新型コロナウイルス感染症の拡大と都市のロックダウンにより予定に遅れが生じましたが、なんとか2段階(2020年10月および2021年1月)からなるプロジェクトの2フェーズ目まで着手することができました。また従来、本プロジェクトでは自社の従業員を植林に参加させることを予定していましたが、方針を転換し、地域住民の方々を雇用し植林をお手伝いいただきました。この土地の地域経済は観光業に重度に頼っているため、観光業が行き詰まったコロナ禍において、この取り組みは地域の人々を経済的に支援することにもつながりました。また地域の方々が植林とそのメンテナンス方法についても学ぶ機会にもなり、地域の手によって植林を長期間持続できる体制を作ることができました。なおフェーズ2では、地域住民と公園スタッフのサポートより、5万本を植林しました。

外郭団体