SGH

進化した物流ソリューション

進化した物流ソリューションの提供に関する方針

業種業態が多岐にわたる顧客のサプライチェーンにおける物流の川上から川下まで、幅広い分野をSGホールディングスグループのサービスによってカバーし、顧客のニーズに沿った物流ソリューションを提案できる体制を強化しています。

既存顧客に対しての潜在ニーズの深堀と提案の実施、そして新規マーケットに対しては他企業との協業も視野に入れながら新しいサービスの開発・展開を行います。

進化した物流ソリューションの提供に関する体制

SGホールディングスグループでは佐川急便が中心となってプロジェクトチーム「GOAL®」を組織し、物流の全体最適化によって企業の経営課題を解決しています。「GOAL®」は全国各地でチームを編成し、242名(2020年7月1日時点)が所属しています。グループ横断でお客さまの物流の課題解決を行っています。

その提案領域は幅広く、海外からの原材料・部品の調達・保管加工から国内店舗への配送に至るまで、顧客のサプライチェーン全体をカバーしています。

また物流そのものだけではなく、物の流れを一元管理するシステムの構築や、企業・個人双方に向けた幅広い決済サービスの提供まで行っています。グループ内だけではなく、近年は日立物流との提携により、さらに幅広いニーズに応えることができる体制も整備しています。今後もお客さまに最適なロジスティクスソリューションを提供するため、SGホールディングスグループが持つ国際的なネットワークと、大規模な物流インフラをさらに拡充していきます。

進化した物流ソリューションの提供に関する目標と実績

対象会社 中長期目標 2019年度目標 2019年度実績
SGホールディングスグループ 物流効率化によるまちづくりへの貢献 - 館内物流の受託
  • KANDA SQUARE(東京)
  • 大丸心斎橋店(大阪)
  • SAKURA MACHI Kumamoto(熊本)
ほか
国際一貫物流の推進、海外における高付加価値サービスの提供 -
  • 中国上海を拠点とするRUNBOW社の株式取得によるサービスネットワークの拡大
  • ベトナムでコールドチェーン支援事業を開始
  • ほか
物流領域拡張と付加価値創造の推進 - G20大阪サミットの物流業務一元管理を一括受託

2018年度は引き続き物流効率化によるまちづくりへの貢献として新たな館内物流受託を進めました。また海外においては高付加価値サービスの拡大に努めました。

進化した物流ソリューションの提供に関する取り組み

物流効率化によるまちづくりへの貢献

多くの買い物客が利用するショッピングモールなどの大型商業施設や再開発事業の大型複合ビルでは、200~300ほどのテナントが軒を連ねています。各テナントがさまざまな業者に日々商品を発注していくことにより、1日に数百台におよぶ納品トラックが施設に出入りすることも珍しくありません。現在、施設周辺では交通渋滞や環境問題などのさまざまな課題への対策が求められています。

SGホールディングスグループでは仕入~入庫・検品工程を効率化する「スマート納品®」、大型商業施設向けに人・物・車・情報を一元管理する「館内物流」など、大型複合施設や商業施設の物流課題の解決につながるサービスを展開しています。これらのサービスを通じて、施設内外の車両台数削減による渋滞の緩和や環境負荷低減、セキュリティ向上、さらには施設周辺の歩行者の安全対策など、物流効率化によって大型商業施設を起点としたまちづくりに貢献しています。

スマート納品®

佐川急便は、企業間取引の調達(仕入れ)~入荷(入庫・検品)工程を大幅に効率化するサービス「スマート納品®」を展開しています。従来はサプライヤーからばらばらに納品されていた荷物を佐川急便による納品に変更したうえで佐川急便の中継センター・営業所などに集め、荷受け側の指定に合わせて納品前に商品カテゴリー別・ロケーション別といった事前仕分けを行って納品を行っています。また、深夜・早朝を含む時間帯別納品にも対応しています。

スマート納品

館内物流

佐川急便とワールドサプライでは施設に出入りする人・物・車・情報を一元管理する「館内物流」を提供しています。GINZA SIX、東京スカイツリー®や東京ミッドタウンをはじめ、2020年にはKANDA SQUAREでも提供。佐川急便とワールドサプライ両社合計で124件(2020年8月1日時点)を受託しています。1日で数百台に及ぶオフィスや店舗への直納事業者の車両には、ビル周辺で渋滞を起こさないよう最適な流入台数に管理し、卸し場での駐車時間をできるだけ短くする必要があります。そこでSGホールディングスグループが館内物流を受託している大型商業施設では、入館手続きの迅速化とセキュリティの確保を目的に納品車両を事前登録制にしてスムーズな施設内の物流を実現しています。館内物流の導入で、施設周辺の交通渋滞が緩和され、環境負荷の低減にもつながっています。

「KANDA SQUARE」外観
「KANDA SQUARE」外観
館内物流

海外における高付加価値サービスの提供

SGホールディングスグループでは、成長著しいアジアを中心とした海外市場において事業を展開しています。コア事業であるフレイト・フォワーディング事業を展開するとともに、通関、3PL(企業物流の一括請負)、現地陸送など、物流周辺事業の強化によって、顧客のサプライチェーンの川上から川下まで、高付加価値サービスを提供しています。今後も各国における物流インフラの構築を通して、アジアに住む人々の生活をより豊かにすることに貢献していきます。

エミレーツ航空・カタール航空と連携し定時運航を実現

エクスポランカ・フレイト社では、エミレーツ航空・カタール航空と連携し、混雑が激しいハブ空港を回避して、米国の地方空港を使った中東・アジアー米国間のグローバル・フレイト・アレンジを行っています。

地方空港を活用することにより運航の安全上および環境上の問題や貨物の遅延の問題を解決でき、かつスケジュールどおりの運航を見込めるようになりました。

イオンベトナムとビジネスパートナーシップに関する覚書を締結

SG佐川ベトナムおよびその関連会社は、2018年12月、イオンベトナムとビジネスパートナーシップに関する覚書を締結しました。両社は2014年から物流面での協業を行っており、覚書締結を契機に、今後さらなる消費市場の拡大が見込まれるベトナムにおいて、安定的かつ安全で安心・信頼性の高い事業を協力して推進していきます。

ビジネスパートナーシップ
ビジネスパートナーシップ

中国上海を拠点とする上海虹迪物流科技股ブン有限公司の株式を取得

佐川グローバルロジスティクス株式会社は、2020年3月に中国上海を拠点とする上海虹迪物流科技股ブン有限公司(以下、RUNBOW社)の株式を取得しました。 RUNBOW社は上海・成都・武漢・西安・天津・瀋陽に物流拠点を有しており、アパレルおよびケミカル業界を中心とした世界的大手企業と強固な顧客関係を築いています。佐川グローバルロジスティクスが長年培ってきた3PL事業の倉庫オペレーションの改善手法やWMS(倉庫在庫管理システム)、省人化・自動化などのソリューションノウハウをRUNBOW社に導入することで両社のシナジー効果を生み出し、中国国内において、より最適なロジスティクスサービスを提供します。 今後RUNBOW社のネットワークとSGホールディングスグループの国際ネットワークが連携することにより、東アジア全域の提案領域を拡大することができ、海外一貫物流においても相乗効果を発揮できます。

RUNBOW社

タイの自社倉庫内に「定温倉庫」を設置

SG佐川タイは、2018年12月、バンコク北部パトゥムターニー県バンカディ工業団地内で展開する自社倉庫内に、定温保管(25℃)が可能な定温倉庫を新たに設置・稼働しました。近年、タイ国内の小売市場はスーパー・コンビニなどの小売店が増加し、品質管理が求められる食品や精密部品などの商材が増えてきています。これらのニーズに対応するため、当該倉庫では空調機や遮熱壁などの設備を新たに設置し、定温(25℃)管理を実現しました。近接する主要幹線道路を活用したバンコク中心部~タイ全土への配送が可能であること、同工業団地内からの輸出製品のハブ拠点としても活用できることなど、地の利を活かしたロジスティクス拠点として、安全・安心で高品質な定温物流サービスを提供しています。

タイの自社倉庫内に「定温倉庫」を設置

ベトナムのコールドチェーン支援事業へ参画

SGモータース株式会社は、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構とともに、ベトナムにおけるコールドチェーンに必要な車載冷凍冷蔵設備(※)の供給事業へ参画しました。ハノイ近郊のVSIPバクニン工業団地内に運営会社(SGモータースベトナム)を新規設立し、車載冷凍冷蔵設備および同架装車両等の製造・販売・メンテナンスを行うことで3温度帯(ドライ・冷蔵・冷凍)管理輸送の導入を後押しします。ベトナムでは、急速な経済成長に伴い物流需要の拡大が見込まれる中、コールドチェーン機能が不足しており、現地日系企業や現地大手小売事業者等から、コールドチェーン物流の充実を期待されています。本事業により、国内物流事業で培ったコールドチェーン物流技術・ノウハウを活かし、ベトナムにおける小口冷凍冷蔵配送の普及を目指します。

車載冷凍冷蔵設備車両への架装を前提とした大型冷凍冷蔵庫。車両エンジンを動力として冷凍庫内温度を-18℃以下に保ち、その冷気を循環させ冷蔵庫内温度を+5℃に保つ設備。

RUNBOW社

物流領域拡張と付加価値創造の推進

SGホールディングスグループでは宅配便以外にもさまざまな物の輸送を行っています。ただ単に物を運ぶだけではなく、運ぶ際に付加価値をつけて、さまざまな角度から社会に貢献しています。

「2019年G20大阪サミット」の警備実施を物流面でサポート

2019年6月28日、29日に開催された「2019年G20大阪サミット」の警備実施に関する警備資機材の保管から配送までの一元管理を大阪府警察本部(本部:大阪市中央区)よりチーム「GOAL®」が受託しました。佐川グローバルロジスティクスが舞洲SRC(大阪市此花区)を拠点として警備資器材の保管・管理業務を担い、100キロを超える重量物の搬送には、大型家具家電や大型重機の配送・設置業務の専門的なノウハウを有するSGムービングが担当、佐川急便ではこれらすべての工程を管理統括する物流設計業務を担当し、総数約10万点、大型車両150台分にもなる警備用資機材の輸送を行いました。保管から入出庫管理、搬送、引き取りまでを一元管理することで、一連の管理プロセスにかかる時間や人手が大幅に削減され, 大阪府警察本部の主業務である警備業務に集中していただくことが可能となりました。

2019年9月には、警備業務に貢献したとして大阪府警察本部より感謝状を受贈しました。

保管スペース
保管スペース
機材搬出作業
機材搬出作業

イベント会場での物流決済サービス提供

SGホールディングスグループでは、野外音楽フェスティバルやマラソン大会などの大規模イベント会場にて、佐川急便による手荷物預かりサービスを提供しています。このようなイベント会場では現金決済しかできないことが多く、ブースが混雑しがちであるという課題を受け、決済サービスを提供する佐川フィナンシャルでは、2016年からマルチ決済端末によるキャッシュレス決済を導入しました。 これにより来場者・主催者の利便性の向上に加えて、現金を扱わないことで安全性の向上を図ることができます。

2019年度は鹿児島県で開催されたマラソン大会「第40回ランニング桜島」、大型の音楽フェスティバル「ARABAKI ROCK FEST.19」や、昨年度に引続き「MONSTER baSH 2019」でもキャッシュレス決済サービスを提供しました。今後もさまざまなイベントに参加し、キャッシュレス決済を提供し続けます。

2020年10月1日より、佐川フィナンシャルはSGシステムに統合

音楽フェスティバル「MONSTER baSH」クロークサービスの様子
音楽フェスティバル「MONSTER baSH」クロークサービスの様子

思いをつなぐ電報サービスの拡充

佐川ヒューモニーはネットで電報を申し込みできるサービス「VERY CARD」を展開しています。利用される機会の多い慶弔時の電報のほか、誕生日や母の日、敬老の日、昇進祝いなど、あらゆる場面でご利用いただけるよう、伝統工芸品やお花などのギフトがセットになった商品を提供しています。2019年には、企業が目的や用途に合わせ独自デザインの電報を利用できる、電報業界初のサービス「オリジナル電報」をスタート。情報過多の時代に電報の新たな価値を創造し、さまざまなシーンにおけるコミュニケーションの活性化を図ります。

オリジナル電報

総合物流ソリューションによる新しい価値の創造