労働慣行
労働慣行に関する方針
SGホールディングスグループは、人権の尊重を礎に、働きやすい労働環境の整備とエンパワーメントのための取組みを通じて「エンゲージメント(=会社と従業員の結びつき)」を向上させ、全ての従業員が主体的に行動し、それぞれの能力や個性を活かせる企業グループであることを目指しています。
人事ビジョン
2012年に策定した人事ビジョンでは、人材を育成するための組織風土や多様な働き方を明確にするとともに、従業員一人ひとりが主体となって行動することの重要さを伝えています。

労働慣行に関する目標と実績
中長期目標
バウンダリ | 中長期目標 |
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SGホールディングス グループ(国内) |
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単年度目標
バウンダリ | 2021年度 | 2020年度 | |||||
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基準年 | 目標値 | 期限 | 基準年 | 目標値 | 期限 | 実績 | |
SGホールディングス グループ(国内) |
2020年度 | 残業時間の削減 運転職-2.1% |
2022年 3月31日 |
2019年度 | 残業時間の削減 運転職-3.3% |
2021年 3月31日 |
-3.4% |
残業時間の削減 運転職以外-2.1% |
残業時間の削減 運転職以外-7.8% |
-9.5% | |||||
2020年度 | 「従業員エンゲージメント」に関する質問に対して肯定的回答率60.0%(前年比+1.0%) | 2022年 3月31日 |
2019年度 | 「従業員エンゲージメント」に関する質問に対して肯定的回答率57.0%(前年比±0%) | 2021年 3月31日 |
59.0% (前年比 +2.0%) |
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「従業員を活かす環境」に関する質問に対して肯定的回答率55.0%(前年比+1.0%) | 「従業員を活かす環境」に関する質問に対して肯定的回答率51.0%(前年比±0%) | 54.0% (前年比 +3.0%) |

労働慣行に関する取り組み
働きやすく公正な就労環境の提供
グループ共通人事制度
国内グループ会社の人材を横断的に活かす仕組みとして、以下の共通人事制度を導入しています。人材の効果的な登用により従業員の自己成長の実現につなげることで、競争優位な人材を育成していくことを目指しています。
共通人事制度(国内)
- 役割等級制度
- M/A(マネジャー、アソシエイト)昇格審査制度
- GM(グループマネジャー)人事制度
- GS(グループスタッフ)能力開発制度
- ローテーション制度
公正な評価制度
事業への貢献度と役割等級に求められる役割および行動の実践度を適正に評価することを目的とした評価制度と、一部従業員に対する業績連動型賞与を導入しています。
福利厚生制度
法令に基づいた社会保険の整備に加えて、各種福利厚生施策を実施しています。一般社団法人SGHふぁみりー共済会(以下、共済会)が国内グループ会社の従業員に向けた福利厚生サービスを提供するとともに、確定拠出年金制度を含む退職金制度と従業員持株制度も導入しています。 共済会では従業員が生涯にわたって(1)「安心」して働ける場の提供、(2)「健康」になる環境づくりの推進、(3)「楽しく」いきいきと暮らす機会の創出、という3つのコンセプトに沿って「給付金や保険サービス」「各種割引・情報提供」「体験・参加型イベント」というカテゴリーを設けています。これにより、従業員とその家族のロイヤルティの向上を図るとともに、働きがいを感じられる環境づくりとライフサポートを推進していきます。また定年退職者や定年後も嘱託社員として勤務している方などを対象に、OB&OG会を運営し、会報の発行や交流会を開催しています。

ワークライフマネジメントに関する制度の整備
SGホールディングスグループはさまざまなライフステージに合わせて働く従業員をサポートするための制度を整備しています。
制度 | 結婚 | 妊娠 | 出産 | 育児 | 介護 |
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産前休業 産前6週間 |
産前休業 産後8週間 |
育児休業 3歳の誕生日 前日まで |
介護休業 最大180日 |
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結婚休暇 7日間 |
出生休暇 男性3日間 |
看護休暇 子1人あたり10日/年※ (1時間単位で取得可能) |
介護休暇 10日/年 (1時間単位で取得可能) |
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短時間勤務 | 短時間勤務 小学4年 終期まで |
短時間勤務 利用開始から3年 |
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諸症状への 措置 |
深夜勤務の 免除 |
深夜勤務の 免除 |
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休憩時間の 調整 |
時間外労働の制限 | 時間外労働の制限 | |||
勤務時間内 通院 |
所定外労働の免除 | 所定外労働の免除 | |||
結婚祝金 | 通勤緩和 1日1時間以内の繰上・繰下 |
出産祝金 | 事務所内 保育園 SGH Kids Garden |
※子2人以上の場合は上限20日/年
子育てサポート
育児支援ガイドブックの配布
育児支援ガイドブック「ワーキングパパ&ママガイド」(本人用、管理職用)を発行し、出産・育児を通して受けられる会社の支援制度を紹介することで、継続して働き続けられる環境づくりを推進しています。近年では、男性従業員の育児休業取得促進のため、新たに男性従業員の育児参画をサポートするページを追加しました。

事業所内保育園「SGH Kids Garden」
SGホールディングスグループは、女性従業員の産休・育休後の早期復職支援や、従業員の仕事と家庭の両立支援を目的に、事業所内保育園「SGH Kids Garden」を設けています。同園では、認可保育園と同等レベルの教育、安全を実現し、グループ従業員の復職支援はもちろん、従業員の配偶者が社会進出する一助としても貢献しています。

風土改革への取り組み
グループ内の情報発信
グループ内の情報連携や理解促進を目的に、社内Webメディア「SG HEAD LINE」で日々情報を発信しています。経営層からのメッセージ発信や各社の事業情報、福利厚生など幅広い記事を発信するプラットフォームを設けることによりフラットで風通しのいい組織づくりを目指します。従業員はPCだけでなくスマートフォンなど携帯端末からも記事を閲覧することができ、多忙な現場の従業員でも隙間時間で効率的に情報を収集することが可能です。

バックオフィス業務の効率化
SGホールディングスグループでは、ITを統括する事業会社のSGシステムが中心となり、RPA※1、AI-OCR※2、音声認識、Chatbot等の技術を導入して、グループ全体のバックオフィス業務の効率化を推進しています。
※1RPAは、Robotic Process Automationの頭文字で、ソフトウェアロボットが、業務プロセスを自動化すること
※2Optical Character Recognitionは、手書きや印刷された文字をスキャナなどで読みとり、デジタル文字コードに変換する技術
IT技術の導入による業務効率化の実績(2021年3月末時点)
対象 | 施策 | 削減時間 |
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SGホールディングスグループ全体 | RPA、AI-OCR、音声認識、Chatbot などの技術を業務へ導入 | 29,447時間/月 |
※集計期間2018年度~2020年度
従業員エンゲージメントに関する取り組み
経営層と現場従業員の対話
SGホールディングスグループは、現場の声を経営に反映すること、そして経営目標や戦略が従業員に理解され、各自が業務に前向きな目的意識を持ちながら向かえるよう取り組んでいます。
佐川オフィシャルコミュニケーション(SOC)の実施
佐川急便は経営層が営業所の現場従業員と直接意見を交換する佐川オフィシャルコミュニケーション(SOC)を全国で実施しています。本対話を通じて現場に今後の会社の経営戦略を周知するとともに、従業員の不安や疑問などを意見交換することで、相互の理解を深めます。
取り組み名称 | 2020年度実績 | 備考 | |
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佐川急便 | 佐川オフィシャルコミュニケーション (SOC) |
全国18支店 428営業所 944名と対話 |
2020年度はオンラインで実施 |
人材育成に関する取り組み
個性・多様性を尊重した組織づくり