
地域に密着した、臨時的かつ短期的または軽易な高齢者にふさわしい仕事を企業・家庭・公共団体などから請負・委託により引き受け、会員(原則60歳以上)に提供する都道府県知事認可の公益社団法人。
SGホールディングスグループは、多様な価値観を尊重しさまざまな視点から柔軟な意思決定を行い競争優位性の高い企業へと発展するために、DE&Iの推進に取り組んできました。
性別や年齢、障がいの有無、国籍に分け隔てなく、すべての多様な人材がいきいきと働ける職場環境を目指すため、DE&Iを以下の通り定義し、実現に向け、取り組んでいきます。
SGホールディングスグループは、グループ横断でDE&I推進に取り組むため「わくわくダイバーシティ委員会」を設置しています。事業会社ごとに社長が委員長(DE&I責任者)、管理部門責任者が副委員長となり、社内の委員とともに各社の状況に応じたDE&I推進施策を立案・実施します。また同じ課題を抱える事業会社間の情報交換など、連携を促すことでグループ全体のDE&I推進を加速させます。
DE&Iへの理解を深め経営戦略に反映することを目的に、グループ全体の経営層、部長層などを対象としたセミナーを開催しています。「SGH Diversity Day 2024」では「誰もが活躍できる、DE&Iの実現へ向けての第一歩」をテーマにセミナーを開催しました。第1部ではグループ各社のDE&Iの取り組み紹介、第2部では有識者を招き「DE&Iリーダーシップ」をテーマに講演を行いました。第3部では、異なる立場・世代の考えや価値観を知るため、世代や役職を越えたディスカッションを実施し、DE&Iの促進に繋げております。
SGホールディングスグループは、同一的な企業文化を変え、多様性を受け入れて活かす風土を醸成するために、管理職候補の女性従業員を対象に外部講師による「女性キャリア支援研修」を行っています。本研修は、意思決定層への昇格に必要なスキルやマインドを習得させるために行っています。
これまで男性が中心だった職種にも女性が安心して就業できるよう、職域の拡大と働きやすい環境づくりに取り組んでいます。
佐川急便では、その一例として「スワップボディ車」を導入しています。荷台と運転席を切り離せる構造により、ドライバーは荷積み・荷降ろしを行わず運転に専念できるため、体力面に不安がある方でも安心して働けます。
また、近年成長分野である「TMS※1」や「GOAL※2」では、宅配便では対応できないニーズや、サプライチェーン全体に対する物流ソリューションを提案しています。いずれも運転や荷物運搬が主業務ではなく、提案営業が中心のため、女性の活躍が広がっています。
また車両の整備、販売を行うSGモータースでは女性整備士が活躍しています。重い部品の取り扱いなど力作業が必要な場面では、女性でも体への負荷なく業務にあたれるように特殊な工具を準備するなど、従業員が性別に関係なく広い領域で活躍できる環境整備に取り組んでいます。
※1従来の「貸し切り・直行」というチャーターサービスを強化した新しいカスタマライズソリューション
※2佐川急便を中核とするSGホールディングスグループが提供する、先進的なロジスティクスプロジェクトチーム
SGホールディングスグループは、LGBTの理解促進のための社内勉強会を2020年度より実施しています。2020年度はDE&I推進のコアメンバーである各社経営層と部長層、DE&I推進・人事・採用部門の担当者に対して実施し、2021年度は各社課長層を対象に勉強会を実施。2022年度からは係長層まで対象範囲を広げて行いました。勉強会では外部有識者やLGBT当事者を招き、基礎知識のほか、「組織としてアライ(Ally=理解者・支援者)の姿勢を示すこと」「多様性を受け入れる風土を構築することの重要性」について知識を得るとともに、LGBT当事者に話を伺うことで実例を通じてLGBTに関する理解を深めました。参加者からは、「LGBTという存在に対して漠然と理解している気になっていたが、性的指向と性自認が別問題であること、当事者が経験した悩みなどの話を通じてより鮮明に理解できた」などの声が聞かれました。
LGBTセミナーや基礎動画等を受講し、ALLY宣言書に同意した従業員を対象に、ALLYグッズとしてステッカーを配布。
PCや携帯に貼ることでALLYの輪を広げる活動を展開し、計4,200名に配布しています。
2021年から、性自認や性的指向に関して、就労場面における相談を受ける「LGBT相談窓口」を設置しています。LGBTの知識と理解のある外部の専門家が、当事者やアライなど、さまざまな立場の方からの相談に対応します。
人材サービスを展開するSGフィルダーでは、2021年度よりDE&I推進を行う専門部署を立ち上げ、障がいのある方が安心して働ける環境づくりに力を入れています。
主体的に活動する各拠点の従業員が、近隣のハローワークや特別支援学校などと継続的な関係を築き、地域とのつながりを活かした採用活動を展開しています。
職場内では意見交換の場を設けるなど、全社をあげて働きやすい環境づくりを推進しています。多方面からの支援体制を整えることで、採用から定着までを継続的にサポートしており、2020年度に2.62%だった障がい者雇用率は2024年度には4.35%と大きく飛躍し、現在、400名を超える障がいのあるスタッフが荷物の仕分け業務などで活躍しています。
社会課題である人手不足が深刻化している一方、物流業務への需要は年々拡大しています。ロジスティクス事業もその例外ではなく、ロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクスの現場では、自社で多くのシルバー人材を直接雇用するとともに、シルバー人材センターからの派遣や業務委託も含め、経験豊かな60歳以上の方々が貴重な戦力として活躍されています。
シルバー人材の方々は、オペレーションセンターで主にピッキング、検品、値付け、梱包などの物流加工を担当されています。60歳以上のパート・アルバイト在籍者の平均勤続年数は約10年と長く、安定したシフトで就労いただけることから、今後もさらに重要な人材となっていくと考えています。
地域に密着した、臨時的かつ短期的または軽易な高齢者にふさわしい仕事を企業・家庭・公共団体などから請負・委託により引き受け、会員(原則60歳以上)に提供する都道府県知事認可の公益社団法人。