SGH

地域社会への貢献

3 すべての人に健康と福祉を 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を

社会課題に対する認識

SGホールディングスグループは、日本のみならずアジア圏を中心に、物流という社会インフラを提供し、地域との密接な関係を有するグローバル企業であることから、地域社会を健全に保つことは、当社グループの持続的成長にとって重要なことです。日本国内では少子高齢化対応と地方創生が喫緊の課題であると認識しています。一方、海外では、新興国における貧富の差の解消が世界的な課題となっています。また、全ての地域において、自然災害への備えや、発生した災害に対する支援などを行うことは社会インフラを担う企業としての責務だと考えています。

地域貢献に関する方針

SGホールディングスグループが社会の信頼と共感を得るための宣言である「行動憲章」と、それを具体的に表現した「倫理・行動規範」には、「国の内外を問わず地域社会の発展に奉仕し、広く社会との共生を目指す」と「地域社会との共生」がうたわれています。それにのっとり、地域社会に対して、経済・社会・環境など総合的な観点からさまざまな施策を行っています。

地域貢献に取り組む体制

日本国内では、全国に400以上の営業所を展開する佐川急便を中心に、地域社会への貢献を行っています。また、自治体などと災害協定や地域包括連携協定を締結し、地域のニーズに合わせた課題解決に積極的に取り組む体制を整えています。

種類 内容
災害協定 地域防災と災害時における救援物資の集配・仕分け・保管・輸送、人材派遣等
包括連携協定
  • 地域防災と災害時における救援物資の集配・仕分け・保管・輸送等
  • 観光振興および観光情報の発信
  • 地域特産品の流通・販売促進
  • 子ども・青少年の育成
  • 高齢者・障がい者支援
  • 環境保全に関すること
  • その他地域の活性化

地域貢献に関する取り組み

持続可能なまちづくりへの貢献

地域防災と災害時の支援

佐川急便は、自治体などと災害協定や地域包括連携協定を締結し、地域のニーズに対応した地域防災と災害時の支援に積極的に取り組んでいます。協定を締結し、日頃から地域と顔の見える関係づくりを進めることで、有事の際に実効性の高い連携がとれるよう努めています。

自治体の支援物資配送訓練に参加
自治体の支援物資配送訓練に参加
災害支援
2018年7月 西日本豪雨における災害支援
復興支援
2021年7月 熱海市伊豆山土石流災害における支援

能登半島地震において支援を実施

2024年1月1日に発生し、能登半島に甚大な被害を及ぼした能登半島地震。佐川急便はライフラインを担う企業として、被災者の皆さまに荷物や支援物資を届けるため、全社一丸となって早期の物流サービス復旧に取り組みました。

能登半島地震、復興に向けて支援物資を輸送
能登半島地震、復興に向けて支援物資を輸送

地震から数日後には応援部隊が到着。いち早く「営業所受取サービス」を開始しました。また、国の指定公共機関としての支援物資輸送の対応や、全国の自治体や企業などから被災地に向けて送られる支援物資を輸送すると共に、被災地の各自治体からの依頼に基づき、物資拠点の管理・運営、避難所等への物資配送等の支援を行いました。

地域の産業・観光振興

「手ぶら観光」サービス

各自治体と締結した包括協定の一環として「手ぶら観光」を推進しています。これは、観光客の手荷物をお預かりしたり、次の滞在先のホテルなどへ送ることで、手ぶらで観光を楽しめるサービスです。手ぶら観光で回遊を促し、日本全国での観光促進と地域活性化につなげていきます。

地域農産物・名産品の販路拡大をサポート

佐川急便は、生産者(個人、組合、法人)の農産品や名産品の販路拡大を後押しする取り組みのほか、ふるさと納税制度に関する、自治体や地場企業へのサポート業務も行っています。
共通課題である生産者の高齢化や担い手不足の問題を物流面から考え、共に行動することで一次産業が未来まで続く取り組みへとつなげていきます。

次世代教育

職業体験

佐川急便は、2007年からフューチャー イノベーション フォーラム(FIF)が企画・運営する子ども向け職業体験イベントに協力しています。イベントでは、小学生を対象に自動仕分け搬送機の見学やトラックの乗車体験などを実施しています。

こども環境・物流教室

SGリアルティは、子ども向けに環境・物流教室を開催し、次世代の育成に取り組んでいます。

イベントでは、小学生を対象に太陽光エネルギーの講座や実験、物流施設の見学などを実施しています。

太陽光パネル見学
太陽光パネル見学
講座
講座
Xフロンティア見学
Xフロンティア見学

スポーツ支援

SGホールディングスグループは、スポーツを通じた次世代育成教育に取り組んでいます。

滋賀県守山市にはグループのスポーツ施設を有し、各種取り組みに活用しています。

全国高等学校駅伝競走大会

次世代を担う若き高校生ランナーの支援を目的に、大会協賛をしています。

SAGAWA SHIGAフットボールアカデミー

佐川急便では2007年より「SAGAWA SHIGAフットボールアカデミー」を主宰し、サッカーを通じて地域の子どもたちの健全な育成をサポートしています。小中学生を対象としたサッカースクールを運営するほか、滋賀県守山市を中心に幼稚園での訪問キッズサッカー教室も開催しています。

環境をテーマにした小学生向け絵画コンクールの実施

SGホールディングスグループは、2014年から10年にわたり「全国エコメッセージ絵画コンクール」を開催しました。
絵画制作を通して、子どもたちに楽しみながら環境や未来について考えてもらうことを目指した取り組みです。
当社グループは全国の小学校向けに授業で使用するオリジナル教材や画用紙などを無償配布し、10年間で延べ約13万人の子どもたちに参加いただきました。
毎年、佐川急便のトラック約60台がその年の最優秀作品(環境大臣賞)をラッピングし、全国各地に子どもたちの「エコ」に対する思いを届けました。

本コンクールは2023年度で終了しています

全国エコメッセージ絵画コンクール
「とんぼがすみやすいまちにしたい」
<2023年度 環境大臣賞(低学年の部) 受賞作品)>
「とんぼがすみやすいまちにしたい」
「カメといっしょにすてきな未来へ」 
<2023年度 環境大臣賞(高学年の部)受賞作品>
「カメといっしょにすてきな未来へ」

クリーンアップ活動

佐川急便では、従業員の環境に対する意識向上を目的に、2003年度より「環境行動」を制定しており、毎月のテーマに沿って従業員参加型の環境活動を実施しています。2022年度の「環境行動」では、クリーンアップ運動・節水の推進・省エネ活動・エコドライブ・ごみの削減などをテーマとしていますが、その中でも、「クリーンアップ運動」は「環境行動」制定当初から、事業所周辺の清掃などの活動を実施しています。従業員はもとより、地域の企業、自治体、町内会、学校など社外のステークホルダーと協働して実施するなど、当社以外の社会的活動との連携やその参加も促進しています。

フードバンクへの食品寄贈に参画

ヒューテックノオリンは、マルハニチロ株式会社が公益社団法人フードバンクかながわに対し、輸入食品の検査で生じる箱開封品や輸送時に発生する箱がつぶれた商品など、まだ食べられるにもかかわらず販売することができない冷凍食品を持続的に寄贈する取り組みに参画し、保管・配送等の面で協力を行っています。

フードバンク活動を通じて食の支援を必要とされる方々へお届けするとともに、食品ロスの削減にもつなげることを目的としています。

エクスポランカ・フレイト(EFL)のGlobal Goodness Program

エクスポランカグループのエクスポランカ・フレイト(EFL)は、SDGs達成のためのプロジェクト“Global Goodness Program”を推進しています。このプログラムは、持続可能なプロジェクトに従業員自らが積極的に参加すること、また従業員が地球の持続可能性に対する意識を高く持つことを目的にした取り組みのひとつです。

プレイポンプ・プロジェクト(南アフリカ)

エクスポランカ・フレイト(EFL)南アフリカは、清潔な飲料水が不足する地域課題の解決を目的に、首都から約2時間離れた地方の学校にプレイポンプを設置する取り組みを行っています。プレイポンプとは、子どもたちが回して遊ぶと、清潔な地下水がタンクにくみ上げられ、水道を通じて地域へと供給される遊具のことです。

プレイポンプ
プレイポンプ

ブンダラ国立公園の再生プロジェクト(スリランカ)

ラムサール条約に登録されているスリランカのブンダラ国立公園は、さまざまな国からの渡り鳥がやってくることで有名です。鳥の生態系はそこに生息する植物にも影響されるため、外来植物の生殖が進んだ結果、その影響を強く受けた鳥が締め出されつつあります。そこでエクスポランカ・フレイト(EFL)は2019年より持続可能性のための重要施策の一環として、ブンダラ国立公園の生態系回復を目的とするプロジェクトに取り組んでいます。

外来植物を一掃し、600エーカーの土地に5年間で12万5,000本を植樹することで鳥の生息地の修復と再生を行います。1年目には在来種2万7,000本の木々を植林しました。今後この森へ渡り鳥が戻ってくることを期待しています。

ブンダラ国立公園

外郭団体