SGH

SGホールディングス

2024年3月期第3四半期決算について

経営・人事

 SGホールディングス株式会社は、20243月期第3四半期決算を発表しましたので、お知らせします。
 
 今期は、新型コロナウイルス感染症(以下「感染症」という)の法律上の取り扱いが引き下げられ、経済社会活動の制限が解除されたことに伴い、景気は緩やかに回復しました。一方、当社グループにおきましては中核事業であるデリバリー事業の取扱個数が減少し、また、ロジスティクス事業において海上貨物・航空貨物の取扱量がともに減少したことに加え、運賃も底這い状況が継続しました。この結果、当第3四半期連結累計期間の営業収益は9,95231百万円(前年同四半期比10.8%減)、営業利益については、71674百万円(同32.8%減)となりました。

20243月期第3四半期の業績】

 

2023年3月期
3四半期実績

2024年3月期
3四半期実績

営業収益

1,115,567百万円

995,231百万円(△10.8%)

営業利益

106,588百万円

  71,674百万円(△32.8%)

経常利益

110,182百万円

73,821百万円(△33.0%)

親会社株主に帰属する
四半期純利益

107,980百万円

48,348百万円(△55.2%)

※( )内の%表示は、対前年同四半期増減率

セグメント別概況

 デリバリー事業におきましては、物価調整後の家計消費支出の弱まりなどの影響を受け、BtoBBtoCともに取扱個数が減少しました。平均単価は、小型荷物の割合の上昇などによる下押し要因があるものの、20234月からの届出運賃の改定や、取引ごとの適正運賃収受の取り組みの効果により上昇しました。「TMS1」については、「GOAL®2」による提案営業などを継続していますが、前連結会計年度に受託した感染症関連案件が剥落した影響などもあり、売上高が減少しました。また、20234月から、LINE株式会社(現・LINEヤフー株式会社)が運営・開発するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」において、「配達予定通知」や「お荷物問い合わせサービス」などがご利用いただける佐川急便LINE公式アカウントを開設しました。加えて、202312月から、住友商事株式会社、米国のスタートアップ企業でAIロボティクスソフトウェアの開発などを行うDexterity, Inc.と、今後の輸送力不足に対応する取り組みの一環として、物流業界初の「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を行う共同プロジェクトを発足するなど、各種デジタライゼーションの推進によるお客さまの利便性や、生産性向上への取り組みも継続して行ってまいりました。この結果、営業収益は7,84434百万円(前年同四半期比2.2%減)、営業利益は66111百万円(同18.1%減)となりました。
 ロジスティクス事業におきましては、米国での消費者マインドには回復の兆しも見え始めたものの、物価上昇による金融引き締めなどを背景とした景気後退懸念などは継続しており、海上・航空貨物の取扱量は減少しました。また、海上・航空運賃については一部では上昇も見られるものの、全体としては底這い状況が継続していることから営業収益は1,63467百万円(前年同四半期比39.2%減)、営業損失は2714百万円(前年同四半期は営業利益17948百万円)となりました。
 不動産事業におきましては、業績は計画通り進捗していることから、営業収益は5591百万円(前年同四半期比2.2%増)、営業利益は3410百万円(同11.5%増)となりました。
 その他の事業におきましては、前連結会計年度において半導体不足などの影響で不振であった新車販売が回復した結果、営業収益は41737百万円(前年同四半期比7.4%増)、営業利益は2980百万円(同12.9%減)となりました。
 

今後の見通し

 感染症による経済の落ち込みから回復基調にありますが、物価上昇、為替相場での円安および世界的な金融引き締め政策の継続や、地政学リスクの拡大に伴う景気後退が懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いています。そのような中、当社グループは、中期経営計画「SGH Story 2024」の2年目として、重点戦略である総合物流ソリューション「GOAL®」の高度化、競争優位創出につながる経営資源の拡充、ガバナンスの更なる高度化を軸としつつ、インフレの進行や世界経済の停滞といった中期経営計画策定時からの環境変化も踏まえ、持続的成長を実現するために、従業員に対する給与の引き上げやパートナー企業との関係強化などの社内外リソースの強靭化とサービス領域拡張による成長基盤の確立を強化ポイントとして各種施策に取り組み、今後もさまざまな変化に対応しながら、安定的な物流サービスを持続的に提供してまいります。

(※1)宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System
(※2)先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL®(GO Advanced Logistics)」
先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へお客さまと共に突き進むグループ横断型専門家集団を意味します。
 

20243月期連結業績予想の修正について

 第3四半期連結累計期間の業績および景気動向を踏まえ、20243月期の業績予想は営業収益13,000億円としました。

【修正の内容】

 

前回発表予想
A

今回修正予想
B

増減額
BA

増減率

(ご参考)前期実績
20233月期)

営業収益

1,340,000
百万円

1,300,000
百万円

40,000
百万円

3.0

1,434,609
百万円

営業利益

91,500
百万円

88,500
百万円

3,000
百万円

 △3.3

135,275
百万円

経常利益

92,500
百万円

89,500
百万円

3,000
百万円

 △3.2

137,941
百万円

親会社株主に帰属する
当期純利益 

61,500
百万円

60,000
百万円

1,500
百万円

2.4

126,511
百万円

1株当たり当期純利益

98円33

95円93

 

 

199円56

2024年3月期 第3四半期決算の詳細は、各種資料をご覧ください。
▶IR情報
https://www.sg-hldgs.co.jp/ir/