SGシステム
AIを活用したOCRプラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」の提供を開始
事業
SGホールディングスグループにてIT統括事業を担うSGシステム株式会社は、AIを活用したクラウド型のOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)プラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」(※1)の提供を、2021年1月より開始しました。
会社紹介
SGシステムは、佐川急便をはじめとしたSGホールディングスグループの各システムの開発・設計、保守・運用といったシステムインテグレーション事業を中心に、物流ITのコンサルティング事業、総務・経理業務などのシェアード事業、代金引換サービスなどの決済事業、文書のイメージ化やテキストデータ化、コールセンターやバックオフィス業務といったBPO事業をグループ外のお客さまに対しても展開しています。
実績
SGシステムでは、佐川急便の配送伝票の入力業務を自動化するAI-OCR(AIを活用したOCR技術)をフューチャーアーキテクト株式会社(以下フューチャーアーキテクト)と共に開発し、作業時間を月間8,400時間短縮するなどグループ内の抜本的な改革を推進してまいりました。(※2)また、配送伝票だけではなく、AI-OCRを活用しグループの帳票入力業務を自動化するなど業務効率化に貢献してまいりました。
提供を開始するサービス
このたび提供を開始する「Biz-AI×OCR」は、SGシステムがグループ内で培ってきたノウハウを元に、AIの開発に強みを持つフューチャーアーキテクトと共同で開発、展開を行うものです。
主な機能
- 複数のAIエンジンを搭載しており、日本語・アルファベット・数字など文字種によって最適なAIエンジンを選択できるため、多種多様な伝票や帳票に対応
- 搭載された汎用的なAIエンジンだけではなく、お客さま用に学習させた独自AIエンジンをプラットフォーム上に組み込んで提供することも可能であり、お客さまのさまざまなニーズに対応
- エントリー状況をリアルタイムで把握可能なポータル機能や、AIの判断の信頼度が低いものを表示することでエントリー業務を効率化する機能など、ユーザーにとって便利な機能を多数搭載
(詳細は※3参照)
システムイメージ
ポータル画面イメージ
エントリー画面イメージ
その他特徴
SGシステムではこれまでグループ内外の多数のお客さまに提供してきたBPOサービスの実績を活かし、「Biz-AI×OCR」の導入によるデータエントリー業務の効率化にとどまらず、業務プロセス全体のBPRや業務のアウトソーシングなど、お客さまのご希望に合わせて業務全体の効率化をご提案することが可能です。
SGシステムは、「Biz-AI×OCR」とBPOサービスの融合により、グループ内の事業会社およびグループ外の企業や自治体などを対象に事務業務全体の効率化、業務プロセス全体の最適化をご提案してまいります。
※1 「Biz-AI×OCR」は、フューチャーアーキテクトが提供する「Future OCR®」のSGシステムにおけるサービス名称になります。Future OCR®はフューチャーアーキテクトの登録商標です。
※2 佐川急便の配送伝票入力業務を自動化するAIシステムが本稼働~月間8,400時間を創出し、貴重な労働資源を最大限に有効活用~
https://www.sg-hldgs.co.jp/newsrelease/2019/0802_1473.html
目視では読み取りづらい手書き数字(これに基づき料金が決定される)も、今回のAIシステムでは正確に読み取ることができる
※3 「Biz-AI×OCR」は、従来のOCRでは高い精度で読み取ることの難しかった手書きの伝票や非定型帳票もAIが解析して自動で読み取ります。また、AI-OCRで読み取りを行った後の補完入力やベリファイなどのエントリー機能は勿論のこと、AIの自信度を表示し、自信度が低いものだけをエントリー可能にする機能や各種の権限設定や自社のエントリー状況の確認も簡単にできる管理者向けのポータル機能など、ユーザーにとって便利な機能も充実しています。さらに最大の特徴としては、クラウドサービスで手軽に利用できるのみにとどまらず、より高い精度を求めるお客さまに対して、そのお客さま用に学習させた独自のAI-OCRエンジンを作り、精度を最大限まで引き上げての提供も可能なことです。加えてクラウドサービスでの提供を基本としつつも、お客さまのご要望に応じてお客さまの自社環境に構築するオンプレミス版の提供環境も準備しています。
SGシステム株式会社 ウェブサイト ドキュメントソリューション
https://www.sg-systems.co.jp/service/document/