SGホールディングス
持続可能な輸配送ネットワークの構築に向けて新会社を設立
経営・人事
SGホールディングス株式会社は、日本国内における持続可能な輸配送ネットワークの構築に向け、新会社「SDトランスライン株式会社」を2025年8月1日(金)に設立しました。
1.設立の背景と目的
物流業界では、いわゆる「2024年問題」への継続対応、労働人口減少による労働力不足の深刻化や、2030年の輸送力不足※を見据えて、物流サービスを維持するための取り組みが求められています。
このような環境のもと、当社は2030年に向けて、「Grow the new Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」という「SGHビジョン2030」を掲げ、ありたい姿として「お客さまおよび社会において、必要不可欠な存在(=インフラ)であり続けること」と定義しています。2025年4月にスタートした中期経営計画「SGH Story 2027」では、「パートナー企業との連携強化を含むサービスインフラの維持・強化」を重点戦略の1つとし、デリバリー事業では幹線輸送やラストワンマイルにおいてパートナー企業との連携を積極的に行っています。
持続可能な輸配送ネットワークの構築に向けては、パートナー企業とともに事業成長する体制の整備が不可欠であり、この対応の一環として、この度当社の100%子会社として新会社を設立しました。パートナー企業の事業承継問題や輸配送ネットワークのさらなる安定化・効率化などの課題に対し、当社グループ全体で最適な解決を図ってまいります。
2.SDトランスラインの概要
名称 |
SDトランスライン株式会社 |
設立日 |
2025年8月1日 |
事業内容 |
貨物自動車運送業などを営む子会社の管理および経営指導、付随する業務 |
所在地 |
東京都江東区新砂二丁目2番8号 |
代表者 |
代表取締役社長 青木 淳一 |
資本金 |
1億円 |
株主構成 |
SGホールディングス株式会社 100% |
3.事業の概要
(1)事業承継問題を抱える幹線輸送などを担うパートナー企業、その他物流事業者への出資
当社グループの中核会社である佐川急便株式会社において、外部委託している幹線輸送などを担う企業を中心としたパートナー企業に出資することで、パートナー企業の後継者問題を解決し、事業継続を図る
(2)出資した関係会社の管理運営
労務安全・運行管理など事業運営をするためのルール整備など、当社グループのノウハウを活用した経営課題の解決を図る
今後も当社グループは「お客さまおよび社会において、必要不可欠な存在(=インフラ)であり続ける」ため、自社のみならず、パートナー企業と連携した持続可能な輸配送ネットワーク構築に取り組んでまいります。
※内閣官房「物流革新緊急パッケージ」より
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/buturyu_kakushin/dai3/siryou.pdf
何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足の可能性があると試算されています。