SGH

SGホールディングス

2024年3月期連結決算について

経営・人事

 SGホールディングス株式会社は、20243月期連結決算を発表しましたので、お知らせします。
 
 2024年3月期は、デリバリー事業において、物価調整後の家計消費支出の弱まりなどの影響を受け、宅配便の取扱個数が減少したこと、また、ロジスティクス事業において、物価上昇による金融引き締めなどを背景とした経済成長の鈍化懸念などが継続し、海上・航空貨物ともに取扱量が減少したことに加え、運賃も底這い状況が継続していることから、営業収益は1兆3,169 40 百万円(前期比8.2%減)、営業利益は892億4百万円(前期比34.1%減)となりました。

20243月期の業績】

 

2023年3月期
実績

2024年3月期
実績

営業収益

1,434,609百万円

1,316,940百万円  (△8.2%)

営業利益

135,275百万円

89,204百万円 (△34.1%)

経常利益

137,941百万円

90,850百万円 (△34.1%)

親会社株主に帰属する
当期純利益

126,511百万円

  58,279百万円 (△53.9%)

※( )内の%表示は、対前期増減率

セグメント別概況

 デリバリー事業におきましては、物価調整後の家計消費支出の弱まりなどの影響を受け、BtoBBtoCともに取扱個数が減少しました。平均単価は、小型荷物の割合の上昇などによる下押し要因があるものの、20234月からの届出運賃の改定や、取引ごとの適正運賃収受の取り組みの効果により上昇しました。「TMS1」については、「GOAL®2」による提案営業などを継続していますが、前連結会計年度に受託した感染症関連案件が剥落した影響などもあり、売上高が減少しました。また、20234月から、LINE株式会社(現・LINEヤフー株式会社)が運営・開発するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」において、「配達予定通知」や「お荷物問い合わせサービス」などがご利用いただける佐川急便LINE公式アカウントを開設しました。加えて、202312月に、住友商事株式会社、米国のスタートアップ企業でAIロボティクスソフトウェアの開発などを行うDexterity, Inc.と、今後の輸送力不足に対応する取り組みの一環として、物流業界初の「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を行う共同プロジェクトを発足するなど、各種デジタライゼーションの推進によるお客さまの利便性や、生産性向上への取り組みも継続して行ってまいりました。この結果、営業収益は1兆28530百万円(前期比1.8%減)、営業利益は8153百万円(同18.3%減)となりました。
 ロジスティクス事業におきましては、米国での消費者マインドには回復の兆しも見え始めたものの、物価上昇による金融引き締めなどを背景とした経済成長の鈍化懸念などは継続しており、海上・航空貨物の取扱量は減少しました。また、海上・航空運賃については一部では上昇も見られるものの、全体としては底這い状況が継続していることから、営業収益は2,19761百万円(前期比30.2%減)、営業損失は4854百万円(前期は営業利益19239百万円)となりました。
 不動産事業におきましては、計画的に保有不動産を売却したことにより、営業収益は12623百万円(前期比35.4%減)、営業利益は7139百万円(同28.2%減)となりました。
 その他の事業におきましては、前連結会計年度において半導体不足などの影響で不振であった新車販売が回復した結果、営業収益は56024百万円(前期比6.1%増)、営業利益は3415百万円(同20.5%減)となりました。
 

今後の見通し

 政府の総合経済対策の効果発現や実質賃金の上昇などによる緩やかな景気回復が期待されていますが、資源価格の上昇や為替相場での円安の継続などに加え、世界的な金融引き締め政策の継続や地政学リスクの拡大など、先行きは依然として不透明な状況が続いています。そのような中、当社グループは、中期経営計画「SGH Story 2024」の最終年度として、引き続き重点戦略である、総合物流ソリューション「GOAL®」の高度化、競争優位創出につながる経営資源の拡充、ガバナンスの更なる高度化に取り組んでまいります。加えて、2024年問題への対応、インフレの進行や世界経済の停滞といった中期経営計画策定時からの環境変化も踏まえ、持続的成長を実現するために、①成長領域への進出や新規事業拡大など成長基盤の構築、②パートナー企業への委託単価の引き上げなどの社内外リソースの維持・確保、③省人化・自動化投資や適正運賃収受の取り組みの継続など事業を持続的に支えるコスト構造の再構築、の3点を重点ポイントとして各種施策に取り組んでまいります。

※1 宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System
※2 先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL®(GO Advanced Logistics)」

先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へお客さまとともに突き進むグループ横断型専門家集団
 

20253月期連結業績予想について

 2024年3月期の業績および足元の状況を踏まえ、20253月期の業績予想は営業収益1兆3,800億円としました。

20253月期連結業績予想】

 

2024年3月期
実績

2025年3月期
予想

営業収益

1,316,940百万円 

  1,380,000 百万円  (4.8%)

営業利益

89,204百万円

96,000百万円  (7.6%)

経常利益

90,850百万円

97,000百万円  (6.8%)

親会社株主に帰属する
当期純利益

  58,279百万円

64,500百万円 (10.7%)

※( )内の%表示は、対前期増減率

配当について

 2024年3月期の期末配当金につきましては、通期の連結業績が期初の業績予想を下回ったことから、前回発表の予想より1円減配の1株当たり2500銭に修正します。なお、中間配当金とあわせた年間配当金は、前期実績と同額の1株当たり5100銭となる見込みです。
 2025年3月期の配当につきましては、以下を予定しています。

【配当予想】

 

2024年3月期

2025年3月期(予想)

2四半期末

26円00

26円00

期末

25円00

26円00

合計

51円00

52円00

2024年3月期決算の詳細は、各種資料をご覧ください。
▶IR情報
https://www.sg-hldgs.co.jp/ir/