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SGホールディングス

2023年3月期連結決算について

経営・人事

 SGホールディングス株式会社は、20233月期連結決算を発表しましたので、お知らせします。
 
 2023年3月期は、デリバリー事業において新型コロナウイルス感染症(以下「感染症」という)による経済社会活動制限の緩和や、EC市場規模拡大を背景に宅配便の取扱個数は堅調に推移していましたが、第3四半期連結会計期間の後半頃から荷動きが鈍化したこと、ロジスティクス事業において海上・航空貨物ともに取扱量が大幅に減少したことから、営業収益は14,3469 百万円(前期比9.7%減)、営業利益は1,35275百万円(前期比13.1%減)となりました。

20233月期の業績】

 

2022年3月期 実績

2023年3月期 実績

営業収益

1,588,375百万円

1,434,609百万円    (△9.7%)

営業利益

155,713百万円

135,275百万円    (△13.1%)

経常利益

160,289百万円

137,941百万円    (△13.9%)

親会社株主に帰属する当期純利益

106,733百万円

126,511百万円    (18.5%)

※( )内の%表示は、対前期増減率

セグメント別概況

 デリバリー事業におきましては、第3四半期連結会計期間の前半頃までは経済社会活動の制限緩和やEC市場規模の拡大などを背景に、BtoBBtoCの荷物はともに堅調に推移しました。第3四半期連結会計期間の後半頃からは物価調整後の家計の消費支出の弱まりなども影響し、いずれも荷動きが鈍化しました。平均単価は、適正運賃収受の取り組みを継続しているものの、大型荷物の取扱いが減少した影響などにより、わずかに低下しました。他方で、「GOAL®(※1)」による提案営業の成果として、「TMS(※2)」は前期を上回って推移しました。202210月には当社の連結子会社である佐川急便株式会社の大型中継センター新設計画(兵庫県尼崎市、20267月稼働予定)を公表するなど、宅配便市場の中長期的な成長などを見据えた宅配便ネットワークの維持・向上のための投資も継続しています。また、コスト上昇については、当連結会計年度においては取扱量に応じた人員配置や継続的な生産性向上の取り組みにより、業績に大きな影響を与えない範囲でコントロールしてまいりました。しかしながら、燃料・電力などのエネルギーに関連する費用や人件費、外注費などさまざまな費用の上昇圧力が高まっていることを踏まえ、宅配便の輸送インフラとその品質を維持・向上することを目的に、202341日からの宅配便届出運賃等の改定を公表しました。この結果、営業収益は147364百万円(前期比0.4%増)、営業利益は99774百万円(同7.0%増)となりました。
 ロジスティクス事業におきましては、海上・航空運賃ともに前第3四半期連結会計期間をピークに下落しています。海上・ 航空貨物の取扱量につきましては、物価上昇と金融引き締めなどを背景とした景気後退懸念や、米国での消費財を中心とした在庫過多などの影響などにより、大幅に減少しました。中長期的な成長に向けては、当社の連結子会社であるEFL GLOBAL LLCがアメリカの通関事業者を、同EFL GLOBAL LOGISTICS (PTE.) LTD.がカナダのフォワーディングを中心とした物流事業者を子会社化するなど、国際輸送サービス強化のための取り組みを実施してまいりました。国内におきましては、「GOAL®」による包括的なソリューション提案などにより、新規案件を受託するなど堅調に推移したことから、営業収益は3,14877百万円(前期比34.0%減)、営業利益は19239百万円(同60.3%減)となりました。
 不動産事業におきましては、計画的に保有不動産を売却したことから、営業収益は19549百万円(前期比73.1%増)、営業利益は9938百万円(同50.3%増)となりました。
 その他の事業におきましては、「GOAL®」でのトータルロジスティクス提案による物流IT案件の取引が増加したものの、半導体不足などの影響により新車販売が減少した結果、営業収益は52818百万円(前期比7.1%減)、営業利益は4294百万円(同7.8%減)となりました。

今後の見通し

 感染症による経済の落ち込みから緩やかな回復基調にありますが、物価上昇、為替相場での円安の継続および地政学リスクの拡大などを背景に一部で景気後退が懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いています。当社グループにおきましては、中期経営計画「SGH Story 2024」の2年目として、引き続き重点戦略である、総合物流ソリューション「GOAL®」の高度化、競争優位創出につながる経営資源の拡充を軸としつつ、インフレの進行や世界経済の停滞といった中期経営計画策定時からの環境変化も踏まえ、持続的成長を実現するために、従業員に対する給与の引き上げやパートナー企業との関係強化など、社内外リソースの強靭化とサービス領域拡張による成長基盤の確立を強化ポイントとして各種施策に取り組んでまいります。

(※1)     先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL®(GO Advanced Logistics)」
先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へお客さまと共に突き進むグループ横断型専門家集団を意味します。
(※2)     宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System

20243月期連結業績予想について

 2023年3月期の業績および足元の状況を踏まえ、20243月期の業績予想は営業収益13,800億円としました。

20243月期連結業績予想】

 

2023年3月期 実績

2024年3月期 予想

営業収益

1,434,609百万円

1,380,000百万円   (△3.8%)

営業利益

135,275百万円

105,500百万円  (△22.0%)

経常利益

137,941百万円

106,500百万円  (△22.8%)

親会社株主に帰属する当期純利益

126,511百万円

71,500百万円  (△43.5%)

※( )内の%表示は、対前期増減率

配当について

 2024年3月期の配当予想につきましては、1株当たり52円を予定しております。

【配当予想】

 

2023年3月期

2024年3月期(予想)

2四半期末

25円00

26円00

期末

26円00

26円00

合計

51円00

52円00

2023年3月期決算の詳細は、各種資料をご覧ください。
▶IR・ESG情報
https://www.sg-hldgs.co.jp/ir/