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SGホールディングス

2023年3月期第3四半期決算について

経営・人事

 SGホールディングス株式会社は、20233月期第3四半期決算を発表しましたので、お知らせします。
 
 2023年3月期第3四半期決算は、新型コロナウイルス感染症(以下「感染症」という)による経済社会活動の制限緩和や、EC市場規模拡大を背景とした宅配便に対する高い需要が継続するなか、デリバリー事業において当第3四半期連結会計期間の後半にかけて荷動きが鈍化したこと、ロジスティクス事業において海上・航空貨物ともに取扱量が減少したことから、当第3四半期連結累計期間の営業収益は前年同四半期比4.4%減の11,15567 百万円、営業利益についても、1,06588百万円(前年同四半期比7.2%減)となりました。

20233月期第3四半期の業績】

 

2022年3月期
3四半期実績

2023年3月期
3四半期実績

営業収益

1,166,640百万円

1,115,567百万円  (△4.4%)

営業利益

114,828百万円

106,588百万円  (△7.2%)

経常利益

116,617百万円

110,182百万円  (△5.5%)

親会社株主に帰属する
四半期純利益

79,980百万円

107,980百万円   (35.0%)

※( )内の%表示は、対前年同四半期増減率

セグメント別概況

 デリバリー事業におきましては、当第3四半期連結会計期間の前半は経済社会活動の制限緩和やEC市場規模の拡大などを背景に、BtoBBtoCの荷物はともに堅調に推移しましたが、後半にかけてはいずれも荷動きが鈍化しました。平均単価は、適正運賃収受の取り組みを継続しているものの、大型荷物の取扱いが減少した影響により、わずかに低下しました。他方で、「GOAL®(1)」による提案営業の成果として、「TMS(2)」は引き続き堅調に推移しました。また、コスト上昇については、取扱量に応じた人員配置や継続的な生産性向上の取り組みにより、現時点では業績に大きな影響を与えない範囲でコントロールできておりますが、燃料・電力などのエネルギーに関連する費用や人件費、外注費などさまざまな費用の上昇圧力は高まっております。この結果、営業収益は8,02347百万円(前年同四半期比1.5%増)、営業利益は80743百万円(同8.2%増)となりました。
 ロジスティクス事業におきましては、海上・航空運賃ともに前年同四半期をピークに下落しております。海上・航空貨物の取扱量につきましては、物価上昇や金融引き締めなどを背景とした景気後退懸念や、米国での消費財を中心とした在庫過多などの影響を受けたほか、例年のような米国でのクリスマス商戦に向けたフォワーディング需要の盛り上がりがみられなかったことなどにより、大幅に減少しました。一方、国内におきましては、「GOAL®」による包括的なソリューション提案などにより、新規案件を受託するなど堅調に推移したことから、営業収益は2,6896百万円(前年同四半期比17.7%減)、営業利益は17948百万円(同42.4%減)となりました。
 不動産事業におきましては、前連結会計年度に実施した物件売却の影響もあり賃貸料収入は減少しましたが、業績は計画通り進捗していることから、営業収益は5468百万円(前年同四半期比3.2%減)、営業利益は3059百万円(同11.7%減)となりました。
 その他の事業におきましては、「GOAL®」でのトータルロジスティクス提案における物流IT案件の取引が増加したものの、半導体不足などの影響により新車販売が減少した結果、営業収益は38845百万円(前年同四半期比11.4%減)、営業利益は3423百万円(同2.6%減)となりました。
 

今後の見通し

 感染症による経済の落ち込みから緩やかな回復基調にありますが、物価上昇、為替相場での円安の進展および地政学リスクの拡大などを背景に一部で景気後退が懸念され、先行きは不透明な状況が続いています。当社グループにおきましては、中期経営計画「SGH Story 2024」の初年度として、重点戦略である、総合物流ソリューション「GOAL®」の高度化、競争優位創出につながる経営資源の拡充により、お客さまのニーズに柔軟に対応した輸送サービスを提供してまいります。また、当社の連結子会社である佐川急便株式会社においては、20234月から届出運賃の改定を予定しております。これは、エネルギーや車両などさまざまなコスト上昇の影響や、このようなインフレ環境下における給与水準や委託費といった人に関わる費用の見直しの必要性などを踏まえて実施するものです。

(※1)     先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL®(GO Advanced Logistics)」
先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へお客さまと共に突き進むグループ横断型専門家集団を意味します。
(※2)     宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System
 

20233月期連結業績予想の修正について

 第3四半期連結累計期間の業績および景気動向を踏まえ、20233月期の業績予想は営業収益14,500億円としました。

【修正の内容】

 

前回発表予想
A

今回修正予想
B

増減額
BA

増減率

(ご参考)前期実績
20223月期)

営業収益

1,600,000
百万円

1,450,000
百万円

150,000
百万円

9.4

1,588,375
百万円

営業利益

142,000
百万円

134,000
百万円

8,000
百万円

5.6

155,713
百万円

経常利益

143,000
百万円

137,000
百万円

6,000
百万円

 △4.2

160,289
百万円

親会社株主に帰属する
当期純利益 

130,000
百万円

126,000
百万円

4,000
百万円

3.1

106,733
百万円

1株当たり当期純利益

204円64

199円15

 

 

168円02

2023年3月期 第3四半期決算の詳細は、各種資料をご覧ください。
▶IR・ESG情報
https://www.sg-hldgs.co.jp/ir/