SGホールディングス株式会社は、2022年３月期連結決算を発表しましたので、お知らせいたします。

　2022年３月期は、新型コロナウイルス感染症（以下「感染症」という）の終息が未だ見えない中、EC市場拡大を背景とした取扱個数の増加などにより、連結営業収益は前期比21.1％増の1兆5,883億75百万円、営業利益についても、1,557億13百万円（前期比53.1％増）となりました。

2022年３月期の業績

※（　）内の％表示は、対前期増減率

セグメント別概況

　デリバリー事業におきましては、緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用が繰り返されたことで経済活動が制限され、BtoBの取扱個数は前年並みとなりました。一方で、BtoCの取扱個数は、新たな生活様式が定着したことを背景に、物販系EC化率がさらに上昇したことを主要因に増加したことにより、宅配便の取扱個数は前期に対し微増となりました。加えて、「ＧＯＡＬ(※1)」による提案営業の成果として、「ＴＭＳ(※2)」が好調に推移いたしました。その結果、営業収益は1兆431億86百万円（前期比2.8％増）、営業利益は932億11百万円（同30.4％増）となりました。
　ロジスティクス事業におきましては、世界的な海上コンテナ不足に対する解決の目処が立たないことで、航空貨物のスペースもひっ迫し、グローバルサプライチェーンの混乱は継続いたしました。これにより、海上・航空運賃が高止まりを続ける中、当社の連結子会社であるEXPOLANKA HOLDINGS PLCでは、安定的にコンテナスペースを確保し、顧客の旺盛な需要に対応いたしました。国内におきましても、「ＧＯＡＬ」による包括的なソリューション提案により、３ＰＬ（サードパーティー・ロジスティクス）などの新規案件を受託したことから、営業収益は4,770億31百万円（前期比129.6％増）、営業利益は484億59百万円（同280.2％増）となりました。
　不動産事業におきましては、計画的な保有不動産売却により、営業収益は112億92百万円（前期比50.6％減）、営業利益は66億12百万円（同41.6％減）となりました。
　その他の事業におきましては、BPO取引が増加いたしましたが、自動車販売および「e-コレクト®」が減少した結果、営業収益は568億64百万円（前期比14.5％減）、営業利益は46億58百万円（同10.7％増）となりました。

今後の見通し

　感染症を起因とした経済の落ち込みは回復基調にありますが、世界的な海上コンテナ需給のひっ迫による部品・原材料不足、物流コストの増加に伴う資源価格の上昇および地政学リスクの拡大などにより、先行きの不透明感がさらに強まりました。当社グループにおきましては、アライアンスを含めた国内外輸配送ネットワークの強化、脱炭素をはじめとした社会・環境課題解決に向けたサービスの推進など、持続可能な成長を実現する次世代の競争優位性の創出に邁進してまいります。

（※1）先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「ＧＯＡＬ^®（GO Advanced Logistics）」
　先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へお客さまと共に突き進むグループ横断型専門家集団を意味します。
（※2）宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System

2023年３月期連結業績予想について

　2022年３月期の業績と足元の状況を踏まえ、2023年３月期の業績予想は営業収益1兆6,500億円、営業利益1,420億円といたしました。

2023年３月期連結業績予想

※（　）内の％表示は、対前期増減率

配当について

　2022年３月期の年間配当予想は連結配当性向30％を目標とする配当方針を踏まえ、１株あたり４円増配の50円に修正いたしました。また、2023年３月期の配当予想につきましては、以下を予定しております。

配当予想

2022年3月期 決算の詳細は、各種資料をご覧ください。
▶IR・ESG情報
https://www.sg-hldgs.co.jp/ir/