SGホールディングス株式会社は、2030年に向けた長期ビジョン「Grow the new Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」とその最初の3年間となる2023年3月期から2025年3月期までの中期経営計画「SGH Story 2024」を策定しました。

中期経営計画「Second Stage 2021」（2020年3月期～2022年3月期）の振り返り

　「Second Stage 2021」は、2016年から2024年までの9年間の長期計画の2番目のフェーズとして、持続的成長に向けた経営基盤の強化に取り組みました。
　新型コロナウイルス感染症の拡大によるニューノーマルへの転換をきっかけに日本のEC市場は大きく伸長し、当社グループは取扱個数を大きく伸ばしました。このような状況下において、2020年1月に竣工したXフロンティアによるキャパシティの拡大、安定的な稼働により品質を維持しながら宅配便事業は堅調に成長しました。加えてTMSを中心とする宅配便以外の事業やロジスティクス事業においても、変わりゆくお客さまのニーズに柔軟に対応し、事業成長につなげることができました。また、業務効率化のためのDX推進や脱炭素社会の実現を目指した環境対応車の導入など、経営基盤の強化につながる投資も積極的に行いました。
　これらの取り組みによって、次期中期3カ年計画を含めた9年間の長期経営目標は、「Second Stage 2021」の最終年度に前倒しで達成する見込みです。

新長期ビジョン「Grow the new Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」について

　「Second Stage 2021」にて長期経営目標を前倒しで達成したこと、並びに、劇的に変化していく社会・経済環境に対応し成長を続けていくために、次の計画策定のタイミングに合わせて2030年に向けた新長期ビジョンを策定しました。「Grow the new Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」には、これまで以上に劇的な変化が予測される時代においても、持続可能な社会の実現に向け、お客さまや業界の枠を超えた多様なパートナーと　ともに力を合わせて、必要とされ続ける物流を創ることで未来につながる価値創出を目指す、という意味が込められています。
　この長期ビジョンのもと、2030年に事業規模を大きく成長させるために、宅配便事業においては市場成長を見据えた事業規模拡大を目指しつつ、TMS、3PL、国際・海外ビジネスなどの総合物流ソリューションをさらに大きく成長させることに注力していきます。また事業成長と同時に政府目標でもある2050年カーボンニュートラル実現に向け、環境対応車の導入や、再生可能エネルギーの活用などをさらに推進していくことで、CO2排出削減にも積極的に取り組みます。

新中期経営計画「SGH Story 2024」

　新中期経営計画は、当初の長期計画の最終フェーズ「Third Stage」という位置付けではなく、新長期ビジョンの達成に向けた最初の3年間という位置付けとなります。新3か年計画の基本方針は、「持続可能な成長を実現する次世代の競争優位性創出」です。
　この基本方針のもと、「総合物流ソリューションの高度化」「競争優位創出につながる経営資源の拡充」
「ガバナンスの更なる高度化」に取り組みます。重点戦略に紐づく施策は、以下のとおりです。

総合物流ソリューション（GOAL®）の高度化

①脱炭素をはじめとした社会・環境課題解決に向けたサービスの推進
②TMS・3PLネットワークの拡充と周辺ソリューションの高度化
③国際・海外向けサービスの強化
④宅配便のサービス向上と効率化による収益性向上

競争優位創出につながる経営資源の拡充

⑤アライアンスを含めた国内外輸配送ネットワークの強化
⑥人的資本への投資及びエンゲージメントの向上
⑦DXへの投資による競争優位の創出
⑧オープンイノベーションなどによる新たな価値の創造

ガバナンスの更なる高度化

⑨グローバル化に対応したガバナンスの構築
⑩コンプライアンスの継続的な高度化

新中期経営計画における数値目標は下記のとおりです。

※億円未満切り捨て

詳細な説明資料はこちらをご覧ください。
中期経営計画「SGH Story 2024」策定について