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PROJECT STORY 03
SGホールディングス上場プロジェクト

上場を果たし、この会社の真の姿を世界に発信する。

 1st
MISSION

要望の裏に隠れている本質

大企業でありながら上場していない珍しい会社。そう称されることも少なくなかったSGホールディングスが、2017年に株式を公開した。社内でも秘密裏に進められた上場準備を推進するプロジェクトチームの一員が、入社8年目の吉村だった。
一部上場により実現したいのは、資金調達手段の多様化だけでなく、インフラを支える“社会の公器”として多くのステークホルダーから認識・評価されること。そして、常に優秀な人材を引きつける会社となり、より優秀な人材が集まる企業になること。

また、企業間物流に軸足を置き、グローバルな舞台でスケールの大きなビジネスを展開してきたSGホールディングスが抱えていた課題、「宅配便を届ける会社、という一面的なイメージ」からの脱却にもつなげたい。
一部上場の実現は経営ビジョン「アジアを代表する総合物流企業グループへ」を体現するうえでも責任が大きかったが、どのような仕事に対しても妥協せず、丁寧な対応を自らに課してきた吉村は、これまでのミッションと変わらぬ冷静さで受け止めた。

 2nd
MISSION

344ページに込めた思い

プロジェクト責任者のもと、佐川急便でさまざまな経験をしてきた管理体制(内部統制等)強化担当者と、ホールディングスでグループ全体の予算を管理してきた吉村がチームに選ばれた。証券会社、会計士といった専門家の力も借りながら、プロジェクトは動き出した。
吉村が担当したのは、上場申請書類の作成。難しかったのは、状況が刻々と変化すること。書類準備と並行して、上場条件である管理体制強化が行われており、改善後の姿をイメージしながら書類作成を進めた。さらに苦労したのが、海外のグループ会社との連携だった。100社と数が多いうえ、意思疎通も国内と比べて難しい。

また、上場準備については社内にも伏せている状況で、依頼の真の目的が伝えられない。そこで、ほしい情報をできるだけシンプルに伝え、過度な作業負担をかけないことを心掛けた。また、業界用語・社内用語を審査担当者に伝わる言葉に置き換える苦労もあった。
どうしたら、SGホールディングスのことを理解してもらえるのだろう。チームのレビューをもとに何度も書き直し、まとめあげた資料は344ページにもなっていた。

 BEHIND
THE SCENES

 BEHIND
THE SCENES

プロジェクトの舞台裏

上場に向けた体制整備と手続き、申請書類の準備には大変なパワーと幅広い知識が必要でした。私が担当した上場申請書類には、グループ・事業の概況、経営管理体制など、事業や経営全体に関してさまざまな記載項目がありますが、中には法令や人事に関わる項目もあり、かなり詳細な記述が求められました。

業務としてこれまで関わってこなかった分野ですから苦労しましたね。関係各所に協力を依頼することになりますが、知識がゼロでは用語さえ分かりませんから、基礎的な部分は理解して臨もうと自分なりに調べたり勉強したりするとともに、必要に応じて外部の専門家の方のお知恵を拝借しました。その甲斐もあって、関係各所へのヒアリングは比較的スムーズに進めることができたと思います。

SGホールディングス株式会社/経営企画
Mami Yoshimura

 NEXT
MISSION

意識は次のステージへ

上場審査の関門は大きく3つあった。完成した申請書類を証券取引所に持参し、数日後、メールで質問が寄せられる。このやりとりが3度に渡り行われた。上場に値する企業かシビアに審査されたのだ。第1回の面談の質問項目は150を超え、朝から夕方まで質疑が続いた。その翌週には第2回面談での質問状が届いた。2週間以内にグループ各社から情報を集め、回答を作成せねばならなかった。
しかし吉村は、審査内容、スケジュールともに厳密な状況においても、上場が果たせない不安を一度も感じなかった。

より高みを見据え挑戦してきた会社の歩みを見てきた者として、審査を無事に通過できるという確信があったのだ。そうして上場審査を経て迎えた2017年12月13日。東京証券取引所に晴れやかに鐘が鳴り響いた。プロジェクト始動から1年半、上場を果たしたことを知らせる鐘だった。
しかし、吉村は冷静に受け止めていた。国内、海外の投資家から、SGホールディングスへの問い合わせが殺到する。この会社をどう世界に発信するか。新たなステージへと意識が切り替わっていた。

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