INTERVIEW
03
佐川急便株式会社
/コンプライアンス推進部
Kei Tsuchida
2018年入社
01.
EXPERIENCE
私は、管理部門での活躍を目指すコーポレートコースを選択して、SGホールディングスに入社しました。荷物の集荷・配達や営業提案、倉庫の運営などを行う物流現場に対して、管理部門は人事や法務、経理などの業務を通じて、会社の成長に間接的に貢献します。当時は、新入社員研修の後、数日~1週間程度ずつ複数の事業会社での現場研修を経て、6月に管理部門の部署に配属という流れでした。ただ、私は管理部門としての自分の仕事の先につながっている、実際の事業やお客さまのこともより深く理解しておきたいと考えていました。そこで、「まずはグループの中核である佐川急便の現場へ配属してほしい」と人事担当に相談し、その希望を叶えてもらう形で私のキャリアが始まりました。
1年目は佐川急便の東京営業所に配属となり、サービスセンターに約9カ月間勤務。主な業務は東京駅周辺の商業施設やオフィスへの集荷と配達でした。宅配便が身近だったこともあり、自分では物流のことを分かっているつもりでしたが、いざ現場で働いてみると、“荷物を出す・受け取る”の一部分しか見えていなかったことに気付きました。実際の流れを見て、「当たり前に届くのってすごいことだったんだ!」と驚きましたし、現場の苦労やそれを乗り越える努力を実感しました。佐川急便の一員として物流の最前線を知ることができました。
02.
GROWTH
2年目からはSGホールディングスの人事部に配属となり、新卒採用を担当しました。説明会のスピーカーや面接官など、採用に関する企画から実行までを担い、就活生の皆さんとコミュニケーションをとる機会が増えましたが、会社の魅力を伝えるために何をどう話すかが難しくて…。そんな私のヒントになったのは、「就活生が知りたいことは何だろう?」という上司の言葉でした。気持ちが先行して情報を一方的に押し付けていた自分に気付くことができました。相手の興味・理解に沿って伝えるよう、意識的に取り組むことで、次第に就活生の皆さんの反応も良くなったように思います。“相手に合わせて伝える”ことが大切だと学びましたし、それは相手が上司でも後輩でも同じです。この人事部での経験があったからこそ、仕事をする上でのコミュニケーションのベースを築くことができました。
採用業務を2年務めた後、再び佐川急便に配属となり、現在はコンプライアンス推進部 法務課で会社全体の法令遵守の意識向上を推進しています。法務課の業務は多岐に渡りますが、全国の営業所で締結する契約書の確認も重要な業務の一つです。スピード感をもって対応しないと現場の負担になる一方、実際の運用と合う契約になっているかの確認は徹底する必要があります。1年目の際の経験も生かしつつ、現場との連携を大事にしながら対応しています。また、営業所ごとにお客さまと契約を結ぶので、会社全体の契約書は膨大な量になり、管理業務も煩雑になりがちです。これらを踏まえながら契約関連業務を効率化することにも取り組んでいます。今の部署でも新たな学びや成長を得ながら、自分なりの貢献の形を見つけたいと思っています。
03.
CONTRIBUTION
自分はもともと、最前線に立つよりも、後方で作戦を考え現場をサポートする方が性に合っているタイプ。だからこそ、管理部門の仕事に関しても大きなやりがいを持って臨んでいます。自分一人が活躍するより、例えば「100人の成果を10%ずつ上乗せする仕事」が私の理想。現場が業務に専念できる環境を整えることにより、間接的に利益向上に貢献できるという面で、影響力の大きな業務だと言えます。目立つ仕事ではありませんが、私らしく働ける魅力的な環境だと感じています。
SGホールディングスグループでは多くの人が働いており、その先にはさらに多くのお客さまの存在があります。管理部門としてもやるべき仕事はたくさんありますが、それは、「私たちの仕事がそれだけ広い範囲に影響している!」と身の引き締まる思いですし、大きなモチベーションにもなっています。物流という社会インフラを担い、グループとして社会課題の解決にも積極的に取り組んでいる中で、管理部門の立場からの企画・立案を通じて現場を支えながら、世の中に貢献できる仕事を推進していくこと。これこそが働く上での私の誇りになっています。
QUESTION
「たくさんの人の役に立つ仕事がしたい」と漠然と考えていました。さまざまな企業を見ていた就職活動中、SGホールディングスグループは企業間物流に強みを持っていることを知り、多様な業種のお客さま、その先にいる生活者の方々を支えている点が自分の思い描いたものとマッチすると感じました。実際にエントリーした当初は、物流ソリューションコースを受けていたのですが、面接官の方に「コーポレートコースも考えてみては?」と勧められたことも、ここに決めたきっかけの一つです。学生時代は運動部のマネージャーを続けていましたし、“自分が”というよりも“組織で”という考えは性に合っていたので、そういった適性を見出していただいたのかなと思うと素直に嬉しかったです。
人と関わるのが好きな方、人の役に立とうとする方が多いと思います。例えばエレベーターで「何階ですか?」と聞いたり、荷物を運んでいる方を優先したりと、自然に出る思いやりを感じることが多いですね。困っている人を助ける姿勢、互いに支え合う姿勢は素敵だなと思います。
同じ管理部門でも、グループ各社を統括するSGホールディングスと、その中の一社である佐川急便とでは、現場との距離感が異なりますが、“より大きな貢献を”というスタンスは変わりません。今は、よりお客さまに近い佐川急便の現場目線を大切にして、自身が与えられる影響を濃いものにしたいですし、今後SGホールディングスへ異動した際には、より広い視野でグループの皆さんの仕事を後押しできたらと思います。