不動産管理から、財務・経理の道へ

3年目には半年間、不動産投資を担うＳＧアセットマックス（ＳＧリアルティの子会社）と連携する部署に異動し、投資家目線で不動産を管理する機会を得ました。その後、大型物流センターの運営担当となって、より規模の大きな物流施設の管理について学びました。

どの部署にいても、学ぶことは楽しかったです。上司にはたくさん質問をしましたし、建設業者や施設管理の方たちと話をするときにも、分からないことは臆さず聞くように心掛けていました。

3年目の後半には、大きな転機がありました。ＳＧリアルティの財務企画課に異動し、これまで携わったことの無かった経理・経営企画の仕事に挑戦することになったんです。そこから管理部門のキャリアを歩むことになり、ＳＧホールディングスの経理部に異動して今に至ります。

私自身、新人のときには思ってもみなかったのですが、ＳＧリアルティで得た物流の現場やグループ内のさまざまな施設に関わる知識は、グループの連結決算に取り組むうえで大きな力になってくれています。実際に自分の目で見て、耳で聞いた知識だからこそ、書類の上だけでお金の流れを見るよりも具体的に想像できるので、経理部門での経験不足を補ってくれていると感じています。

好奇心と学びが、自信につながった

ここまでお話ししたように、私はさまざまな部署でさまざまな業務を経験してきました。それぞれに、「最低限身に付けるべき知識」があったと思います。自宅の本棚を見ると、電気設備の参考書もあれば、建築基準法の本もありますし、経理に関するものも並んでいます。どの部署にいても、そうした知識を自分なりに勉強して、一つ一つ必要なスキルを身に付けてこられたことは、今の自信につながっていますね。また、ＳＧリアルティでもＳＧホールディングスでも、周囲の皆さんは常にサポートしてくれ、分からないことは丁寧に教えてくれました。

物流の仕事という観点では、最前線で活躍する仲間たちのことを、心から尊敬しています。平時はもちろん、災害支援などの非常時にも、勇気を持って現場に向かう姿には励まされますし、素直に「すごいな」と思うことがあります。私は管理部門の立場ではありますが、こうした物流の仕事をわずかばかりでも裏側から支えているんだ、と思うと、誇らしい気持ちになれますね。