YUKINA HARADA 原田 幸奈

SgHope
Hopeが語る、SGホールディングスグループ
SgHope interview

YUKINA HARADA

佐川ヒューモニー株式会社
営業部
企画販売課

原田 幸奈

※所属は取材当時のものです

サステナブルなギフトサービスを通じて、
“社会貢献”をもっと身近に

「贈り物」が社会貢献に。新たな価値を生み出す「サステnaギフト」

 私は今、スタート一周年を迎えた佐川ヒューモニーのギフトサービス「サステnaギフト」の運営を担当しています。このサービスは、SGホールディングスグループのSDGs活動の一環として、「サステナブル(持続可能)」にこだわったギフトをご提供するもの。取り扱う商品はもちろん、ギフトボックスや輸送手段など、サービスに関わるすべてにおいて「サステナブル」をキーワードにしています。

 当社はこれまで、電報や生花を取り扱い、お祝いごとやお悔やみごとなどさまざまな場面で大切な人への“お気持ち”を届けるサービスを提供してきましたが、「サステnaギフト」では、ギフトを選び、贈ることを通じてSDGs活動に関わる、という新しい価値を提供しています。

サステnaギフト公式Webサイト:https://sustaina.gift/

かつての専門は「内部統制」。新たな挑戦として商品企画の道へ

 なぜ当社がこのような新規事業を立ち上げたかというと、電報だけに頼らず、今の時代に合わせた新たな事業の柱となるサービスを求めていたからです。お客さまのお気持ちを届ける従来の電報サービスに親和性の高い新規事業を模索したときに、「贈る」という共通点から、ギフトサービスが候補にあがりました。そしてグループとして取り組んでいるSDGsに貢献するために、「サステナブル」を軸にすることが決まったんです。

 サービスの運営において、現在私がどの部分を担当しているかというと、商品の企画からサプライヤー開拓、調達、Webサイトの運営・保守、SNSや広告などの販促、そして商品の出荷まで。つまりほぼすべてです(笑)。ですが、一昨年から本格的に参画するまでは、このような企画職に就いたことはありませんでした。もともとは、会社が健全な事業活動を続けるための仕組みづくりなどを担う、「内部統制」が専門だったんです。

 この10年ほどはSGホールディングスグループ内で複数社の異動を経験しながら、内部監査やリスクマネジメント、内部統制の仕事に携わってきました。実は「サステnaギフト」に関わったのも、最初は内部統制の立場から。当社としての新規事業だったため、リスクマネジメントが必要だったんですね。事業立ち上げに携わるうち、縁あって企画そのものに関わる機会を頂き、それならば挑戦してみよう、と今の立場に立つことになりました。

「おばあちゃんの知恵」が企画のタネに!? 試行錯誤を繰り返して

 これまでの私は、どちらかというと社内の課題に向き合う業務に取り組んでいました。目の前の課題に対して、自分の中で慎重に考え抜いていくことが行動理念になっていたんです。一方で商品企画の仕事は、会社の外に出て、市場動向を探りながら、サプライヤーをはじめ数多くの外部の方たちと連携して動く業務。最初は戸惑いもありましたが、たとえば商談会に向かう途中などで、自分の気持ちを意識的に切り替えるようにしたことで、次第に慣れることができました。

 「サステナブル」というテーマについては、私にとっては実は身近なものでした。というのも、実家にいるときから「もったいない」の精神が当たり前な家庭だったんです。料理をするのにも、端材で出汁をとったり、鰹節の余りを佃煮にしたり。一人暮らしを始めてからもその調子だったので、友人から「おばあちゃんの知恵みたい」と言われることもしばしば(笑)。そんな生活観が、当社が企画の核に据えた“丁寧な暮らし”という考え方にフィットしたのですが、私にとってはごく自然なことだったので、難しく捉えられがちな「サステナブル」という言葉も、すんなりと馴染みましたね。

 プロジェクトの中で一番大変だったのは、2022年の冬ギフトイベントです。カタログなどの印刷物制作やリスティング広告配信、SNSでの販促など、私にとっては初めて尽くし。試行錯誤の連続でしたが、だからこそすべての商品の発送が完了し、アフターサービスも完了したときは、格別の達成感を味わえました。

ギフトサービスを通じて、「サステナブル」をもっと身近に!

 「サステnaギフト」は4月に1周年を迎えましたが、まだまだスタートしたばかりです。今は小さな芽かもしれませんが、これが大きく立派に育って、当社の一つの柱になるまで、頑張って取り組んでいきたいですね。

 先ほども言いましたが、私にとって「エコ」や「もったいない」は身近なものでした。異動に伴う引っ越しが多かったので、自然とモノを持ちすぎない癖がつきましたし、リサイクルや寄付といった活動も、生活の延長線上にありました。もちろん、そうした暮らし方を他の人に押し付けてしまったら、それは義務感を伴う、息苦しいものになってしまいます。そうではなくて、大切な人にギフトを贈る際に、おいしいもの、使いやすいものを選んでいただいて、それが自然と「サステナブル」につながる。そんなサービスが、私にとっては理想的なんです。生活の一部をちょっとだけ「サステナブル」に変えるだけで、心は豊かになる。「贈り物で社会貢献できるならいいよね」と気軽に思っていただけるようなサービスを、これからも追求していきたいですね。

HOPE-目指す理想とは…

 若手の頃、当時の上司に「君の報告や資料にはなぜそうなったのか、なぜ今の行動に至ったのかなど、“経緯”がなく、何が言いたいか伝わらない。」と言われたことがありました。それ以来、何ごとも「目的はこれ、その理由、背景はこれ、だから今何が必要か?」を順序立てて考える癖がつきました。その姿勢は、内部統制から企画の仕事に移っても生かされています。

 今の私は、プロジェクトを動かし、後進を育てる立場になりました。最近は、外部の研修を受けたり自主的に勉強したりと、できるだけ多くの情報を、ジャンルを問わずに吸収するよう努めています。自分が10の情報を吸収して喋っても、相手には2,3しか伝わらないかもしれない。ならば、100の情報を吸収して20、30でも伝えられるようになれば、発言力、影響力は増えていくのではないか。「この人に聞いたら、どんなことでも、なんらかの道筋や解決策を示してくれる」と思ってもらえるような先輩、上司でありたい。それが、私のHOPEです。