YUHI NAKAYA 中谷 雄飛

SgHope
Hopeが語る、SGホールディングスグループ
SgHope interview

YUHI NAKAYA

SGホールディングス
陸上競技部

中谷 雄飛

※所属は取材当時のものです

昨日より今日、今日より明日。
主体的な練習への取り組みが、夢への第一歩!

「メダル」への憧れが陸上選手への第一歩に

自分が生まれ育った町では年に一度マラソン大会があって、学校単位で参加するのが恒例行事でした。小学2年のときに初めて走り、7位に入賞できたんです。嬉しかった半面、上位3名にメダルが授与されたのを見て、「自分もメダルが欲しい!」と火が付き、陸上クラブに入ったのが本格的に陸上を始めたきっかけです。当初は水泳との二足のわらじでしたが、中学進学と同時に陸上に専念。中学3年生のときには全国中学校体育大会にも出場しました。

高校は地元の佐久長聖高校へ進学しました。佐久長聖高校での監督やコーチとの出会いは、自分をより高いレベルへ押し上げるための大きなきっかけになりました。先生方とは今でも連絡を取り合う関係で、自分の不調時にはスランプを脱するアドバイスもいただいています。

昨日より今日、今日より明日

高校でのトレーニングは質・量ともにハードで、中学までは経験したことのないようなものでした。部員もレベルが高く、面食らったことを覚えています。入学当初から2年生までは与えられた練習メニューをしっかりとこなしていくスタイルでしたが、逆に言えばこなすだけで精一杯の日々。3年生になり、よりハイレベルなレースで壁にぶつかるうちに、このまま周りと同じ練習をするだけでは差をつけることができないと感じ始めました。そこから「自分なりに工夫して、プラスアルファの練習をしないとダメだ」と決心し、トレーニング内容も“自ら考える”ようになりました。今思えば、ここで身に付けた練習への向き合い方が、陸上選手としての大きなターニングポイントになったのかもしれません。おかげで高校最後の年の全国高校駅伝では全国制覇を果たし、個人としても区間賞を獲得することができました。

高校卒業後は早稲田大学に進学しました。日本の陸上競技界をけん引する選手たちを輩出した環境で走ってみたかった、というのが大きな理由です。また、早稲田の陸上部は型にはまった練習スタイルではなく、選手個々に寄り添い、自ら考えて取り組める環境だったことも、自分にとっては理想的でした。

陸上の魅力は、努力の積み重ねが数字や結果に表れる点だと思っています。「昨日より今日、今日より明日を大切に」と高校時代から言われ続けていたことが、今も自分の中で“日進月歩”という言葉として刻まれています。一日で結果が出るわけではないからこそ、いかに日々の練習において主体的にアプローチできるかが重要だと感じています。

社会人として、SGホールディングスの一員として走る

所属する実業団を選ぶにあたっても、自分で考えながら練習できる環境をポイントに検討しました。SGホールディングス陸上競技部には佐久長聖高校の先輩である佐藤悠基選手をはじめ、村澤明伸選手や關颯人選手もいて、事前にさまざまな情報を教えてもらい、入社前に何度か合宿に参加させていただいたこともあります。のびのびと練習に打ち込める雰囲気に惹かれました。また、選手の考えを尊重し、個々の目標をサポートしてくれるトレーニング環境だと感じたので、「ここで頑張ろう」と決意しました。ユニフォームがかっこよかったのも決め手のひとつです!(笑)

自分の好きなことを仕事にするのは、誰もができるわけではありませんし、特別なことだと常々感じています。競技に打ち込める環境は、従業員の皆さんのサポートがあって初めて成り立つものです。苦しいときでも感謝の気持ちを胸に、陸上で皆さんに恩返しすることをモチベーションに、自分の精一杯を尽くしています。

夢はトラック競技からマラソンへ。挑戦は続く

目の前の目標としては、5000mと10000mというトラック競技で国内はもちろん世界と戦えるようになることです。大学1年のときに走ったU20世界陸上では、思うような結果が出せず、海外の選手との差を痛感しました。その悔しさは今も忘れていません。

世界を目指すうえでは、そのステップとして日本選手権に出ることがマストです。しっかりとトレーニングを積んで、日本選手権の参加標準記録を突破したいと思います。トラック競技で目標を達成した先には、舞台をマラソンに移して戦いたいですね。一つ一つ段階を踏んで課題をクリアし、夢に近づいていきたいです。

HOPE-目指す理想とは…

自分にとってのHOPEは、応援してくれる人はもちろん、走る姿を目にしてくれた全ての人に、元気や希望を与えられる存在になることです。世の中には暗いニュースもありますが、自分たちが競技を通じて少しでも明るくできたらと考えています。

まだまだ先の話ですが、選手としてのキャリアを終えた後は、自分の経験を後進の育成に役立てていきたいと考えています。大好きな陸上で恩返しを、そして日本の陸上競技界に貢献していくことを、ライフワークとしていけたら最高ですね。