国際競歩グランプリラコルーニャ大会 (谷内 雄亮)
谷内 雄亮
6月7日に国際競歩グランプリラコルーニャ大会に出場しました。
3日に日本を出発して、移動で約22時間かかりましたが、時差は約7時間スペインのほうが遅く、スペインには3日の夜中に到着しました。
私が今回レースした場所は、スペインの北部にあるラコルーニャという場所で、ホテルからは大西洋が一望でき、とても綺麗な町でした。
翌日からは、レースまでの調整として、移動の疲れと時差ボケを解消することに専念し、レースでの上位進出をイメージし続けました。
私が今回一番気をつけたことは食事の面で、スペインの脂っこい料理はなるべく避け、持っていった日本食を中心に梅干や納豆、お米、味噌汁を食べて、疲労回復やお腹を壊さないように心がけました。
その結果体調は万全な状態で当日を迎えられたと思います。
レースは夕方18:50スタート。日本で夕方のレースはほとんどなく、当日のレースまでの過ごし方に少し苦戦しましたが、リラックスすることを心がけてレースを迎えました。
今までヨーロッパ遠征は3回経験しているのですが、一度も結果を残したことがなく、海外のレースに苦手意識を持っていました。しかしそれを克服しないと、オリンピックや世界陸上に出場しても戦えないので、今回は自分の力をしっかり出しきることを目標にしました。



レースは、スタートしてから思うように体が動かなくて、前方でレースを進めることができず、後方でリズムを作ることを心がけ後半勝負に徹しました。
後半になると、風が強くなり全体的にペースダウンする選手が増えるなか、イーブンペースを貫き少しずつ順位を上げていき、8位でゴールすることができました。
タイム的には満足いくタイムではないですが、今出せる力はしっかりと出せたと思います。
その上8位入賞し初めての国際大会入賞は自分のなかで評価できるものとなりました。
ただ、一つ心残りなのは、先頭集団の中でレースを進めることができなかったことです。
海外のトップ選手と肩を並べてレースし、何かを感じて帰りたかったので、それができず残念です。
しかし確実に成長していることが分かった大会でもあり、収穫の多い遠征でした。
この経験は必ず日本でも生かせるようにまたがんばっていきたいと思います。

日本選手団の成績は以下の通りでした。
男子
8位 谷内 雄亮 (佐川急便) 1時間28分04秒
14位 杉本 明洋 (ALSOK) 1時間30分49秒
女子
9位 小西 祥子 (大阪陸協) 1時間34分43秒
10位 大利 久美 (富士通) 1時間35分51秒
19位 桐生 文香 (環微研) 1時間51分44秒