佐川林業
高知県香美市の子どもたちと「さがわの森」で植樹祭を実施
サステナビリティ
SGホールディングスグループの佐川林業株式会社は、高知県香美市、香美市教育委員会およびB&G財団※1との共催により、「海を守る植樹教育事業」植樹祭を、4月22日(日)に「さがわの森(高知県香美市)※2」にて開催いたしました。


さがわの森での植樹祭の様子
この「植樹祭」は、どんぐりの実からなる苗を植樹し森を育む体験を通じて、未来を担う子どもたちに森・川・海のつながりと、森を守る大切さを伝えることを目的としています。この活動は植樹教育を行うB&G財団により2012年から全国各地で実施され、佐川林業との開催は、2016年に続き今回で2回目となります。本取組は2013年度から「植樹教育事業」に着手してきた香美市と、子どもたちへ森林保全の重要性を伝えたいというB&G財団、四国で森林保全を行う佐川林業の3者の想いが合致し、実現しているものです。
植樹祭には、香長小学校の児童と香美市B&G子どもクラブ員等の計56名が参加。香美市教育委員会の担当者より、森林の役割(森林が持つ水土保全や、地球温暖化防止、生物多様性保全等といった“公益的機能”)や植樹の方法などついて説明を受けた後、「宮脇方式※3」により合計21種231本の苗の植樹を行いました。体験を通して、森林再生に取り組む大切さや自然との共生について学びました。
佐川林業はこれまでも、SGホールディングスグループの環境負荷低減の取組みの一環として、森林の育成・保護・管理を行うと同時に、四国の「さがわの森」を環境コミュニケーションや環境教育の場としても活用してまいりました。今後も森林保全・整備事業を進めるとともに、地域との共生や次世代への環境教育と環境啓発を目的としたコミュニケーションに取り組んでいきます。
※1 B&G財団
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団は、青い海(ブルーシー)と緑の大地(グリーンランド)を活動の場として、海洋性レクリエーションをはじめとする自然体験活動などを通じて、次代を担う青少年の健全育成と幼児から高齢者まで国民の皆さまの"心とからだの健康づくり"を推進する団体
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 ウェブサイト
http://www.bgf.or.jp/
※2 さがわの森
SGホールディングスグループが四国の高知県と徳島県の7ヵ所で保有する総面積約703ヘクタール(=東京ドーム151個分)の山林。今回の植樹祭は、このうち佐川林業が高知県香美市土佐山田町に保有する山林にて行われた
※3 宮脇方式
横浜国立大学、宮脇昭名誉教授が提唱する育苗・植樹手法で、本来その土地に生息する常緑広葉樹を中心にできるだけ多くの種類を混在密植することで、多様性に富み、安定した森づくりを行う
海を守る植樹教育事業「植樹祭」実施概要
日時 | 2018年4月22日(日)9:00~11:30 |
場所 | 「さがわの森」敷地内(高知県香美市土佐山田町西又) |
参加 | 計56名 香美市B&G子どもクラブ員と保護者、香長小学校児童(1~4年生)と保護者、その他 |
内容 | (1)森の役割や植樹方法、植樹する木のお話(香美市教育委員会担当者) (2)宮脇方式による植樹体験 |
主催 | 香美市、香美市教育委員会 |
共催 | B&G財団、佐川林業株式会社 |
植樹の様子




【参考】佐川林業について
会社概要
会社名 | 佐川林業株式会社 |
所在地 | 京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地 |
代表 | 松本 秀一(代表取締役社長) |
設立 | 1990年12月 |
資本金 | 1,000万円 |
主要事業
SGホールディングスグループの佐川林業は、「持続可能な森林経営」を目指し森林サイクルの循環を守ることを最大のミッションとしています。
四国の高知県・徳島県内に保有する7つの山林「さがわの森」(計703,79ha 東京ドーム151個分)を育成・保全する事業を通じて、永続的な木材資源の確保と自然環境の保全につとめています。
森林サイクルの循環をつくるためには、森林の適切なメンテナンスと木材の活用が不可欠です。しかし、地域での木材活用には限界があるため、森林整備の全てをまかなうことはできません。そこで、木材需要の高い都市部で「地域産材」を活用することによって、山間部の森林保全・活性化はもちろん、都市の景観形成、あたたかみと安らぎのある空間の提供など、木材の特性を活かした建物の付加価値向上に貢献しております。
また、佐川林業では木材製品の加工・販売にも力をいれています。SGホールディングスグループで保有する樹木は平均樹齢50年を越えており、健康で上質な木材のご提供が可能です。
森の育成方針
佐川林業では、さがわの森での間伐とそれに伴う林道整備を事業の中心として、森林の公益的機能(森林の水土保全や地球温暖化防止、生物多様性保全等の機能)を高める長伐期施業※(林齢70年以上が伐採対象)を目指しています。
※長伐期施業
通常、主伐が行われる林齢のおおむね2倍程度の林齢で主伐を行う森林施業の方法。SGホールディングスグループで所有する山林の50%以上が標準伐期齢に達しているが、長期山林経営方針に相応しい施策のもと、70年生以上の林分で条件の良い所から小面積で主伐を行い、その箇所の再造林を進め、育林を行っている。
「さがわの森」
番号 | 名称 | 総面積 | 管理協力 |
(1) | 土佐山田山林 | 197,01ha | 香美森林組合 |
(2) | 四万十山林 | 54,69ha | 四万十町森林組合 |
(3) | 海部山林 | 311,69ha | 海部森林組合 |
(4) | 那賀山林 | 58,96ha | 木頭森林組合 |
(5) | 仁淀川山林 | 22,54ha | 仁淀川森林組合 |
(6) | 三好山林 | 50,08ha | 三好西部森林組合 |
(7) | 宿毛山林 | 8,82ha | 宿毛市森林組合 |
総所有面積
佐川林業所有 | 590,79ha |
佐川急便所有 | 113,00ha(山林管理:佐川林業) |
SGホールディングス合計 | 703,79ha(約212万坪、東京ドーム151個分) |