環境共生を目指した事業活動の推進環境マネジメント
環境会計
より効果的な環境経営の実現に向け、佐川急便では環境会計を導入しています。環境対策関連の投資額や経費を的確に把握することで、将来の投資に向けた指標設定やプロジェクトごとの分析などに役立てています。
2016年度実績では、環境投資額が約216百万円、環境費用額が約5,791百万円となりました。
■環境保全コスト(単位:百万円)
分類 | 主な取り組み | 2015年度 | 2016年度 | |||
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環境 投資 |
環境 費用 |
環境 投資 |
環境 費用 |
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(1)事業エリア内コスト | 167 | 842 | 216 | 1,152 | ||
内訳 | 1.公害防止コスト | 大気汚染、水質汚濁、騒音防止(防音壁、洗車設備設置等) | 2 | 13 | 1 | 4 |
2.地球環境保全コスト | 温暖化、オゾン層破壊防止(天然ガストラック、太陽光発電システム、省エネ機器の導入等) | 164 | 184 | 214 | 197 | |
3.資源循環コスト | 廃棄物処理、節水、タイヤ等のリサイクル | 1 | 644 | 1 | 951 | |
(2)上・下流コスト | ― | ― | ― | ― | ||
(3)管理活動コスト | 環境マネジメントシステム導入、環境広告、環境教育、環境情報の開示 | ― | 6 | ― | 5 | |
(4)研究開発コスト | 環境に配慮したサービスの開発 | ― | ― | ― | ― | |
(5)社会活動コスト | 国内外環境保全団体への寄付、啓発活動 | ― | 1 | ― | 1 | |
(6)環境損傷対応コスト | アスベスト粉塵対策 | ― | ― | ― | ― | |
(7)安全対策コスト | 安全対策としての車両点検、従業員教育、啓発活動 | ― | 4,576 | ― | 4,562 | |
合計 | 167 | 5,426 | 216 | 5,791 |
■環境保全効果
環境パフォーマンス指標 | 2015年度 | 2016年度 | 環境保全効果 (2016年度実績−2015年度実績) |
---|---|---|---|
軽油(㎘)(バイオディーゼル含む) | 73,389 | 75,489 | 2100 |
灯油(㎘) | 127 | 155 | 28 |
重油(㎘) | 90 | 120 | 30 |
天然ガス(㎞3)(バイオガス含む)※1 | 18,152 | 17,888 | -264 |
都市ガス(㎞3)※1 | 940 | 1,020 | 80 |
プロパン(㎏)※2 | 203,045 | 182,680 | -20,365 |
ガソリン(㎘)(ハイオク、バイオガソリン含む) | 15,883 | 16,457 | 574 |
電気(kWh) | 21,642万 | 21,176万 | -466万 |
水(上水)(㎞3) | 748 | 723 | -25 |
水(下水)(㎞3) | 498 | 488 | -10 |
工業用水(上水) (㎞3) |
2 | 3 | 1 |
工業用水(下水) (㎞3) |
2 | 3 | 1 |
ペットボトルリサイクル量(本)※3 | 393,537 | 1,127,179 | 733,642 |
水資源使用量原単位=約1.02k㎥(水資源総使用量÷拠点数)
- 環境保全効果は、2015年度比の単純増減で算出。
- ※1 天然ガス、都市ガスは、温度補正、圧力補正をしていない供給会社からの請求書に記載された数値を集計。
- ※2 供給会社からの請求書に記載された数値(㎥)を2.07㎏/㎥を使用して重量換算。
- ※3 2016年度においてペットボトルを原料とするユニフォームの使用により、ペットボトルのリサイクルに貢献したと考えられる効果をペットボトル本数に換算して記載。(換算値:本体重量(半袖/約175g、長袖/約240g)×枚数×0.65(本体のポリエステル使用量65%)×1(使用ポリエステルの再生率100%)÷30(500mlペットボトル重量30g/1本))
- 集計方法
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- 集計期間:2016年度(2016年3月21日〜2017年3月20日)
- 対象範囲:佐川急便株式会社単体
- 参考としたガイドライン:環境省「環境会計ガイドライン2005年版」
- 20万円以上の資産の取得を投資として計上しています。
- 環境設備の減価償却は、4年間の定額償却で算出しています。
- 人件費は環境活動時間×佐川急便平均人件費単価で算出しています。
水資源の保全
近年、世界各地で多発している、干ばつや洪水の増加などにより、水資源の安定した利用が世界的に注目されています。
佐川急便では、各営業所の水の使用量を把握し、佐川急便全体での水の使用量の削減に努めています。2016年度は、水の使用量を前年度(2015年度)より削減するという目標を設定し取り組みを行った結果、前年比96.7%となり目標を達成しました。今後も継続的に水資源の保全に取り組みます。
- 水の使用量推移(佐川急便)
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■2017年度目標:前年度(2016年度)より使用量を削減
条例に基づく公表
SGホールディングスグループでは、グループ全社を挙げて省エネルギーを中心とした環境啓発活動を継続的に実施すると共に、省エネルギー設備を導入するなど、電力使用量の削減に努め、地球温暖化防止に取り組んでいます。
東京都環境確保条例
佐川急便では、東京都が定める「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(環境確保条例)における公表に関する義務に則り、地球温暖化対策計画書・地球温暖化対策報告書を公表しています。
総量削減義務と排出量取引制度「地球温暖化対策計画書」
地球温暖化対策報告書制度「地球温暖化対策報告書」
- (新しいウィンドウが開きます)「地球温暖化対策報告書」は東京都環境局ウェブサイトからご覧になれます。
全事業所で「エコアクション21」の認証を取得
SGモータースは、2011年度から取り組んでいる「エコアクション21」の認証を全事業所で取得しました。(認証登録期間:平成27年11月22日〜平成29年11月21日)
エコアクション21とは、すべての事業者が、環境への取り組みを効果的、効率的に行うことを目的に、環境に取り組む仕組みを作り、取り組みを行い、それらを継続的に改善し、その結果を社会に公表するための方法について、環境省が策定したガイドラインです。そのガイドラインに基づき、取り組みを行う事業者を審査し、認証・登録する制度がエコアクション21認証・登録制度です。
SGモータースでは環境方針を定め、全従業員が自主的・積極的に環境活動に取り組む環境を整備しています。また、設備面でも照明装置のLED化による使用電力の削減、整備工場の雨水利用システム導入による水資源の有効活用、廃油を工場内の床暖房や構内のロードヒーティングなどに活用することで、資源の循環型処理などを実施しています。これからもより一層、環境に配慮した取り組みや商品開発を進めていきます。
認証・登録証
環境方針
環境マネジメントシステム
ISO14001適合証明証
佐川急便東京本社は、2001年にISO14001:2004の認証を取得しています。体制の整備や実施目的・目標の設定、達成度の検証を継続的に行うことで、より効果的・効率的な環境保全活動を目指しています。