SGH

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)に関する方針

SGホールディングスグループは、多様な価値観を尊重しさまざまな視点から柔軟な意思決定を行い競争優位性の高い企業へと発展するために、DE&Iの推進に取り組んできました。

性別や年齢、障がいの有無、国籍に分け隔てなく、すべての多様な人材がいきいきと働ける職場環境を目指すため、DE&Iを以下の通り定義し、実現に向け、取り組んでいきます。

目指す姿

DE&Iに関する体制

SGホールディングスグループは、グループ横断でDE&I推進に取り組むため「わくわくダイバーシティ委員会」を設置しています。事業会社ごとに社長が委員長(DE&I責任者)、管理部門責任者が副委員長となり、社内の委員とともに各社の状況に応じたDE&I推進施策を立案・実施します。また同じ課題を抱える事業会社間の情報交換など、連携を促すことでグループ全体のDE&I推進を加速させます。

DE&Iに関する取り組み

DE&Iへの理解を促進する取り組み

経営層、部長層向けDE&Iセミナーの開催

DE&Iへの理解を深め経営戦略に反映することを目的に、グループ全体の経営層、部長層などを対象としたセミナーを開催しています。「SGH Diversity Day 2023」では「DE&I(Diversity, Equity & Inclusion)を理解し、真の女性活躍の実現へ」をテーマにセミナーを開催しました。第1部では有識者講演を行い、第2部では別の人生を疑似体験するゲーム型ワークショップを実施し、参加者に価値観や働き方の違いを体感的に理解し考えてもらいました。

女性が働きやすい環境整備

女性キャリア支援研修

SGホールディングスグループは、同一的な企業文化を変え、多様性を受け入れて活かす風土を醸成するために、管理職候補の女性従業員を対象に外部講師による「女性キャリア支援研修」を行っています。本研修は、意思決定層への昇格に必要なスキルやマインドを習得させるために行っています。

女性キャリア支援研修

女性の職域拡大のための環境づくり

これまで男性が中心だった職種にも女性が就業できるよう、環境づくりに取り組んでいます。

佐川急便は女性を含む多様な人材を生かす施策として、スワップボディ車の導入を進めています。荷物を積む荷台部分とそれをけん引する運転席部分を切り離せるスワップボディ車は、ドライバーが荷積みや荷降ろしをする必要がなく、荷台を交換すればすぐに目的地に向かうことができます。ドライバーは運転に専念できるため、女性など体力面に不安を感じる方でも本職種で活躍することができ、適材適所の就労機会の提供が可能になります。

また車両の整備、販売を行うSGモータースでは女性整備士が活躍しています。重い部品の取り扱いなど力作業が必要な場面では、女性でも体への負荷なく業務にあたれるように特殊な工具を準備するなど、従業員が性別に関係なく広い領域で活躍できる環境整備に取り組んでいます。

LGBTへの理解促進と体制の構築

LGBT勉強会の開催

SGホールディングスグループは、LGBTの理解促進のための社内勉強会を2020年度より実施しています。2020年度はDE&I推進のコアメンバーである各社経営層と部長層、DE&I推進・人事・採用部門の担当者に対して実施し、2021年度は各社課長層を対象に勉強会を実施。2022年度からは係長層まで対象範囲を広げて行いました。勉強会では外部有識者やLGBT当事者を招き、基礎知識のほか、「組織としてアライ(Ally=理解者・支援者)の姿勢を示すこと」「多様性を受け入れる風土を構築することの重要性」について知識を得るとともに、LGBT当事者に話を伺うことで実例を通じてLGBTに関する理解を深めました。参加者からは、「LGBTという存在に対して漠然と理解している気になっていたが、性的指向と性自認が別問題であること、当事者が経験した悩みなどの話を通じてより鮮明に理解できた」などの声が聞かれました。

SGH ALLY

LGBTセミナーや基礎動画等を受講し、ALLY宣言書に同意した従業員を対象に、ALLYグッズとしてステッカーを配布。PCや携帯に貼ることでALLYの輪を広げる活動を展開し、計3,300名に配布しています。社内セミナーは2020年にスタートし、3年間で3,000枚以上配布しています。

LGBT相談窓口の設置

2021年から、性自認や性的指向に関して、就労場面における相談を受ける「LGBT相談窓口」を設置しています。LGBTの知識と理解のある外部の専門家が、当事者やアライなど、さまざまな立場の方からの相談に対応します。

障がい者が活躍できる職場

特別支援学校と連携した職場体験の受け入れ

ロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクスは、地域の特別支援学校と連携し、継続的な生徒の職場体験を受け入れています。

高校1年時には物流業務に触れていただくことを目的とした職場体験、2年時以降は将来的な就労を目的とした実践的な実習を行っており、毎年この体験活動を経験した生徒が当社に入社されています。就職後は同じ特別支援学校から就職してくる後輩の世話役として業務をフォローするため、保護者からは「働きやすい環境が整っている」という声をいただいています。

シニアが働きやすい環境の整備

佐川グローバルロジスティクスでのシルバー人材活用事例

社会課題である人手不足が深刻化している一方、物流業務への需要は年々拡大しています。ロジスティクス事業もその例外ではなく、ロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクスの現場では、自社で多くのシルバー人材を直接雇用するとともに、シルバー人材センターからの派遣や業務委託も含め、経験豊かな60歳以上の方々が貴重な戦力として活躍されています。

シルバー人材の方々は、オペレーションセンターで主にピッキング、検品、値付け、梱包などの物流加工を担当されています。60歳以上のパート・アルバイト在籍者の平均勤続年数は約10年と長く、安定したシフトで就労いただけることから、今後もさらに重要な人材となっていくと考えています。

シルバー人材センター
シルバー人材センターとは

地域に密着した、臨時的かつ短期的または軽易な高齢者にふさわしい仕事を企業・家庭・公共団体などから請負・委託により引き受け、会員(原則60歳以上)に提供する都道府県知事認可の公益社団法人。


個性・多様性を尊重した組織づくり